ウサギとカウンセリング

【ウサギと学ぶ】カール・ロジャーズのパーソナリティ理論・命題8

この記事では、カール・ロジャーズのパーソナリティ理論に出てくる命題8についての説明に挑戦しています。

命題8のポイントは、自己というものの理解です。

この記事では、自己とは、〝自分として認識されるところ〟と考えています。

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論をなんとかわかりやすく説明できないかと考え、できるだけ簡単な言葉で説明しようとして作成した全15話にわたる小説タッチの記事です。

カウンセリング、カール・ロジャーズ、パーソナリティ理論、来談者中心療法、人間理解に興味のある方は読んでみてください。

第8話はこちら

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第9話 学習5日目後半~命題8~

 

先生
先生
さて、命題8だね。

 

クー
クー
よろしくお願いします!

 

命題8

全体的な知覚の一部は、次第に自己(the self)として分化されるようになる。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

 

先生
先生
ここでは自己という言葉が出てくるね、さて、簡単な言葉に言い換えてみるよ。

 

見えたところ、聞こえたところ、感じたところの一部は、次第に自分として認識されるようになる。

 

クー
クー
自己って、自分ということなんですね。

 

先生
先生
まぁそうだね、たとえば…

 

スッとクーの長い耳を指さす老ウサギ。

 

先生
先生
これは、何かね…?

 

クー
クー
何かね…って、これはわたしの耳です。

 

先生
先生
ふむ、ではこれは?

 

スッとクーの小さな手を指さす老ウサギ。

 

クー
クー
これは、わたしの手です。

 

先生
先生
そうだね…。その〝私〟ってなる認識ね、それが自己だね。

 

クー
クー
わたし…ってなるところ…。

 

先生
先生
自己とは自分と認識されている部分のこと。私の感覚で言うと、自分に聞こえている自分って感じかな。

 

クー
クー
自分に聞こえている自分…。

 

先生
先生
さて、あらためて命題8、どうかな?

 

クー
クー
なんか、よくわからないです。

 

先生
先生
うむむ。何か例をあげて考えてみたいな…

 

クー
クー
お願いします!

 

先生
先生
クー、この間、ここで食べたおにぎり、どうだった?

 

クー
クー
おいしかったです。おにぎりが好きになりました。いつか自分で作れるようになりたいです!

 

先生
先生
ふふっ。いつか自分で作れるようになりたいね。

 

クー
クー
はい!

 

先生
先生
初めておにぎりを食べて、おにぎりが好きな自分になった。これが、感じたところの一部が自分という認識になるというところの具体例かな。

 

クー
クー
ふむ…。

 

先生
先生
クーがもっともっと小さい頃にね、クーの見て、聞いて、感じた、いろんな感覚がクーの〝自分という認識〟を作ってきたんだと思うよ。これが私だ、この感覚は私だってね。

 

クー
クー
全然覚えてないです。

 

先生
先生
そうだろうね。

 

クー
クー
…。

 

先生
先生
…?

 

クー
クー
なんだか、今、急にとても小さい頃、おばあちゃんと一緒に散歩をしたのを思い出しました。

 

先生
先生
うむ、それが、クーにとって思い出せる一番古い記憶ということになるのかな…。

 

クー
クー
はい…。でも、その時すでにわたしは、わたしだったように思います。

 

先生
先生
うん、うん、その時すでに私は、私だったように思う。

 

クー
クー
…わたしは、わたしの自己は…いつ、どうやって生まれたんだろう…。

 

先生
先生
ふふっ。興味深い問いだね。

 

クー
クー
わたしは…自分がよくわからないんです…。

 

先生
先生
自分がよくわからない…。

 

クー
クー
はい。

 

先生
先生
実は、私にもね、気づいた時には自分はすでに始まっていた、という感覚があるんだ。

 

クー
クー
先生もですか!?

 

先生
先生
そう。だけどね、これまで生きてきた中で、ある時、私は今、確かに生まれたぞ!って実感できることがあったんだ。

 

クー
クー
今、確かに生まれたという実感…。

 

先生
先生

うん、そう。気づかないうちに私という感覚は始まり、ただなんとなく続いていた。

だけど、私には、あるとき、はっきり私は私なんだ!と出会えた瞬間があった。

もう、そのとき、私は今、生まれた!と叫びたくなったもんだよ。

 

老ウサギは興奮した様子で語る。

 

クー
クー
私は私なんだとはっきりと出会い、わたしは今、生まれたと叫びたくなる…。

 

先生
先生
そう、不思議な体験だよね。だけど、それ以降私は、私が私になるという経験が、とてもリアルに感じられるようになったんだ。

 

クー
クー
わたしがわたしになるという経験がリアルに感じられるようになる…。

 

先生
先生
ふう、また興奮してしまった。

 

老ウサギは我に返り、ため息をつく。

 

クー
クー
先生・・どうしたらそうなれますか?

 

先生
先生
ん?そうって?

 

クー
クー
わたしは、もっと自分のことをわかりたい。リアルな自分になりたい。

 

先生
先生
もっと自分のことをわかりたい。リアルな自分になりたい。

 

クー
クー
そうです…。

 

先生
先生
私が自己にはっきりと出会う経験ができたのはね・・・。

 

クー
クー
…。

 

先生
先生
私の師匠に出会えたからなんだ。

 

クー
クー
!?

 

先生
先生
私は、私の師匠に出会ってね。師匠に、私の言葉のすがたを、生命を聞いてもらえたと実感できたときにね、なんかこう、バーンと始まったんだよ。

 

クー
クー
バーンと…。

 

先生
先生
そう。他の誰とも違うたったひとりの存在であるというところを受け止めてもらえたと感じられたときにね。私という輪郭がとてもはっきりとした。

 

クー
クー
おとずれるかな…わたしにも…そんな瞬間が…。

 

先生
先生
ふふ。それは、聞いてくれる人と出会えるかどうかにかかっているかもね

 

クー
クー
聞いてくれる人…?

 

先生
先生
そう。クーの存在をクーの存在のままに聞いてくれる人。

 

クー
クー
…出会って、みたいです。

 

先生
先生
実は、聞いてくれる人に出会うにはちょっとしたコツがあるんだ。

 

クー
クー
コツがあるんですか?教えて欲しいです!

 

先生
先生
それはね、〝私はね〟っていつも、ちゃんと自分を主語にして、自分のところを語ることなんだよ。

 

クー
クー
いつも、わたしはね、って語ること…。

 

先生
先生
そう、そうやって語り続けていれば、クーの存在を、クーの存在のままに聞いてくれる人に出会いやすいよ。

 

クー
クー
わたしはね…か。

 

先生
先生
ふふ、今度やってみたらいいよ。

 

クー
クー
わかりました。やってみます!

 

先生
先生
さて、今日はここまでかな…。次の命題は…。おっと…。

 

クー
クー

 

先生
先生
命題9と命題10をこの本では同時に取り上げているね。文章量も多いし、こりゃ大変だぞ。

 

クー
クー
あわわ。あわわ。

 

先生
先生
ふふ、まぁ、なるようになるさ…。

 

クー
クー
なるようになる…。なるようになる…。

 

クーは、つぶやきながらパタパタと片づけを始める。

 

先生
先生
それでは、また明日。

 

クー
クー
はい、ありがとうございました!先生、また明日!!

 

ペコッと会釈をしたクーは、タカタカと駆けていった。

 

 

第10話へ続く

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