カウンセリング

【サービスの手引き】エンカウンターグループの概要

月に1回池袋レンタルスペースにて、3時間程度のエンカウンターグループを行っています。このサービスを多くの人に利用していただくためにも、その概要を簡単に説明しようと思います。

エンカウンターグループって何ですか?

カウンセリングの神様、カール・ロジャーズが考案した、グループセラピーです。構成型と、非構成型のエンカウンターグループがあると言われていますが、ロジャーズの非指示的思想を強く受けついでいるのは、非構成型のエンカウンターグループであると思われます。

エンカウンターグループって何をやるんですか?

4人~10人の人数が集まって行うグループワークです。(大規模なところでは20~50人で行われることもあるようです。)

世話人と呼ばれる実質的なファシリテーターが存在しますが、グループの活動の中心になるのは参加者の自発的な発言であり、世話人の指示や講義は一切ありません

したがって、基本的には場所と時間が決められているだけで、その中身、内容は参加者次第となります。

クロダ
クロダ
内容は参加者次第と言っても、基本的には共に自由に語り、自由に聞きあうグループだという理解が妥当です。たまには歌ったり、踊ったりする人がいてもいいかもしれないですけどね。

エンカウンターグループにかけられている願い

参加者ひとりひとりの意志による、自発的な参加

グループの活動は参加者ひとり、ひとりに任されています。

与えられるのが当たり前、教えられるものを覚えていくだけの学習ではなく、見て聞いて感じたことを言葉にして、体験して、失敗して学ぶ学習の場です。自発的に学ぶ責任と権利をそれぞれの人たちに、あらためて実感していただけます。

形式的な知識学習ではなく、グループの中で血の通った、生きた人間関係を身体全体で学ぶ、そんな場所です。

決められたルールはほとんどないが、無法地帯になるというわけではない

それぞれが自分の意思を主張しあうことで、グループの自治は充分に守られます。

Aということをやろうという人も、Aということはやりたくないという人も同時に存在でき、同時に受容されるグループなのです。

しだいに感情表出が活発化し、それらが受容される

自主的、主体的なエネルギーに包まれ、グループが次第に活性化されてくると、自然と感情が表に出やすくなります。そして誰かの感情は、他の誰かの感情を触発します。

それらあらわになった感情が、グループによってことごとく受容されていくのです。この時に得られるカタルシスは、一対一のカウンセリングよりも非常に強力で確かなものになります。

多くの人の前で感情を表し、それが受容されるという体験をもつことは、大きな自信につながります。自分は他者に受け入れられる存在であるということを身体全体で信じられるようになってきます。

そういう自信がついてくると、今度は常に変化を望む自らの心に、柔軟に応じることができるようになってきます。

硬くなってしまっていた心が本来の変化に富んだ柔らかさを取り戻すには、多くの他者による承認をうけ、自分の存在への確かな信頼、安心感が必要なのです。

エンカウンターグループの世話人(ファシリテーター)の役割

語る人がいて、感情をあらわにする人がいて、それにまた触発される人がいる…。

そして、それら一切が受容されていく。そのようなグループになることを促進するのが、グループの筆頭聞き手である、世話人の存在です。

まず、エンカウンターのグループの世話人は、グループの方向性をファシリテーターの影響力で決めてしまわないようにと、常に細心の注意を払っています。

カール・ロジャーズは、もっとも機能するグループのリーダーは、リーダーという存在が必要なく、忘れられてしまうほどにグループの自発性、主体性を活発に育ててしまう人である、と言っている。

世話人は何もしなければよいというわけではありません。グループはどうあれば、ある特定の個人に頼ることなしに、積極的で、相互補完的なやりとりを通して成長を遂げることができるか、ということを常に試行錯誤する必要があるのです。

特にグループが活発化するまでのプロセスに世話人に求められるものは、積極的、かつ徹底した受け身の構えと、ひとつもこぼさないという気概で、ひとりひとりの参加者の言動に対する繊細かつ充分なレスポンスをすることです。

誰よりも参加者の言葉に耳を傾け、参加者の態度に敏感であり、その自分のレスポンスを丁寧に参加者に伝えること、これを徹底するのです。

エンカウンターグループ体験談

私自身のカウンセリング学習は、エンカウンターグループの参加から始まりました。

当時、まだ出回ったばかりのインターネットで調べ、何もわからずに申し込んで飛び込んだ、エンカウンターグループの会場。

マンションの一室の和室に座布団をしいて、10人程度の人が円になって座っていました。

世話人と呼ばれている先生は、簡単に名前を名乗った後、

「このエンカウンターグループが終わった後は、参加者全員が必ず成長していると確信しています。」

と力強く宣言し、あとは何も言わないのです。

長く苦しい、誰も何も話さない時間が流れました。最初はどうなることかと思いましたが、グループは不思議と、どんどん活発化していきました。

涙ながらに語る人、怒りだす人、それに触発される人…。

次は私に語らせて、次は私だ!と、語りの連鎖が止まりません。

そしていつの間にか、最初の挨拶以来、全く口を開かなかった先生が、参加者ひとりひとりに対して、なんとも丁寧で、優しくて、生命を抱きしめるようなレスポンスをし始めていたのです。

人の言葉のすがたを聞くということは、こんなにも影響力があるものなのと、本当に驚いたことを今でもよく覚えています。

「聞いてもらえた!」「わかってもらえた!」「あの先生には私のことを本当にわかってもらえている!」本当にそう実感することができました。

他の誰がわかってくれなくても、先生さえわかってくれているならそれでいい。私は先生に聞いてもらいたい!

当時の私はその一心で、その後もエンカウンターグループに参加し続けていたような気がします。

エンカウンターグループ 聞いてもらえたという経験を皆様に…

私がエンカウンターグループの参加者に願うことは、この「聞いてもらえた」という経験を是非実感してほしいということです。

そのままの私を、私の感性を、聞いてもらえた、本当に理解してもらえた。

この感動、嬉しさ、ありがたさ、これは本当に貴重な経験です。

また、「聞いてもらえた」という実感にであってしまうと、「聞いてもらえない」という実感にも目覚めてしまいます。

それは新たな扉が開いたということです。一度開いた扉は、もう閉まることはありません。

自分のところを語って、聞いてもらって、理解してもらって、救われて、ときには聞いてもらえないことも体験して…。その先に待っているのは、自分自身が他者を聞かせていただける人になるということです。

それは、この心の健康が危ぶまれる現代社会において、本当の意味で他者を助けることができる、柔軟に、充分に機能していける人間になるということなのです。

聞いてもらえた人が増えるということは、聞いてもらいたい、聞いてもらえないを自覚できる人が増えるということ。

そして、その先にあるのは、他者を聞かせていただける人になりたい人が増えるということ。

そんな学習者でこの世界が溢れたら…、きっと心の健康が危ぶまれるようなことはなくなるだろうと私は思うのです。

エンカウンターグループの概要 終わりに

カウンセリングの神様、カール・ロジャーズが現代に残したのものは、このエンカウンターグループと、逐語録を使ったカウンセリングの事例検討の手法だと言われています。

カウンセリングは死んだという言葉を聞いて久しいですが、カウンセリングの本流はいまだ潰えていません。

興味のある方は是非、黒田明彦主宰のエンカウンターグループに参加してみてください。

提供できるサービスの概要カウンセリングサービス 各種カウンセリングサービスです。対面カウンセリングは池袋ルームと朝霞ルームの2カ所があります。朝霞ルームの方は...

 

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