逆エンパス体質の人は身体に純粋エネルギーを抱え、それを周囲に向って放出しています。
また、不純と感じるものに敏感で、不純を感じたらどうしてもそれを弾きたがってしまいます。
自分の純粋性が脅かされるエネルギーを感じるとき、それに強く反発してしまうんですね。
その逆エンパス体質の人の純粋性を脅かすエネルギーの1つに権威というものがあります。
今回の記事は、逆エンパス体質の人の純粋性についてふれた後、権威というエネルギーに純粋に抗う方法について検討してみようと思います。
興味のある方は読んでみてください。

【逆エンパス的】権威に純粋に抗う方法ー逆エンパス体質の人の純粋性
逆エンパス体質の人のような純粋性の高い人が拒絶するのは、自分という感覚が、何かに混ぜられてしまったり、薄くなってしまうような感覚です。
純粋であるということは、何にも混ざることなく、ありのままの、そのままの自分であるということです。
しかし、多くの人と関わりながら生きていく人間社会では、エネルギーの接触は免れません。
他者のエネルギーに殴られ、浸食され、奪われ、不純なるものと混ざりあいながら生きていくより他ありません。
そんな中で、逆エンパス体質の人は、偽りなく自分として許容できるものが増えれば増えるほど、生きやすくなっていきます。
世界のすべてを混じりけのない自分として許容できたときに、身体に宿している純粋エネルギーの望む、完全な純粋体になれるということですね。
しかし、何事も偽りなく自分として許容するということは簡単なことではありません。
逆エンパス体質の人が感じている自分というものは、濃く、はっきりとしています。
だから、許容できる、できないという感覚も、とてもはっきりとしてしまうんですね。
【逆エンパス的】権威に純粋に抗う方法ー苦しい不純とは、エネルギーの浸食である
逆エンパス体質の人が、対人関係において不純に苦しむ場合、それは、多くの場合、自分のエネルギーが浸食を受けているようなときです。
エネルギーの浸食は、わかりやすく目に見えるものではないので、イメージで補わないとなかなか理解することが難しく、また対処も難しいです。
今回とりあげている権威というものは、対人関係においてエネルギーを浸食されてしまいがちなものの、代表的な1つです。
【逆エンパス的】権威に純粋に抗う方法ー権威とは?
権威とは、自発的に同意・服従を促すような能力や関係のこと、という説明が一般的ですが、現実的には、その人間そのものにではなく、その集団における立場に宿るエネルギーのことです。
その集団の中で、自分の身の上に対して影響力が強い立場の人からは、強いエネルギーを受け、浸食を受けます。
そのエネルギーは、その人ではなく、その立場が発しているのです。
権威によるエネルギーの浸食は、人間同士の純粋なエネルギーのやりとりのときではなく、立場の発するエネルギーが影響しているやりとりのときに起こります。
【逆エンパス的】権威に純粋に抗う方法ー権威エネルギーの影響力
たとえば、かなりユニークな持論を展開する先生に対して、逆エンパス体質の生徒が権威エネルギーに苦しむとき・・・
あの先生の言っていることは、偏っているし、明快さにかける。
また聞いていて、わかりにくいし、興味もわかない。
しかし、私はあの人から一定の評価を得なくてはならない立場である。
あの人は先生だから、あの人の言っていることに従わなくてはならない。
求められたら、嘘の同意や賞賛もしなくてはならないかもしれない。苦しい。
ちなみに、権威エネルギーに全く抵抗しない人の反応は・・・
あの人は先生だから、あの人の言っていることはすごいことだ。
あの人は先生だから、あの人の言っていることがつまらないのは私の理解力が低いからだ。
【逆エンパス的】権威に純粋に抗う方法ー理想的な権威のありかた
自分の立場に宿る権威エネルギーをしっかり牽制できる先生は、ユニークな持論を述べるときに、個人的な意見である、としっかり断ってくれます。
そして、評価基準、評価部分というものを明確化していて、従わなくてはならない部分と、従わなくて良い部分をしっかり分けてくれることでしょう。
それは、自分の立場に宿る権威エネルギーが、生徒に強い不純を与えてしまうおそれがあることを自覚できているからです。
【逆エンパス的】権威に純粋に抗う方法ー権威への純粋な抗い方
権威というものは、人間にではなく、集団における立場に宿るエネルギーです。
権威に従うということは、その人に従うのではなく、その人の立場に従うということです。
権威をひっくり返すことができるのは、立場を超えた実力だけです。
立場を超えた実力がないのであれば権威に従うしかありません。
それは、ある意味自然なことです。
立場を超えた実力がなくても、権威に素直に従うことができれば、別に何も問題はありません。
しかし、逆エンパス体質の人のような純粋性の高い人は、今の自分の実力に関係なく、とにかく権威に敏感に反発してしまう体質なのです。
身体に宿す純粋性エネルギーの影響により、立場から発生する、一方的に抑えようとしたり、従わせようとするエネルギーにどうしても反発してしまうのです。
このどうしても反発してしまうというところが、逆エンパス体質の人のつらいところであり、受け入れなくてはならないところでもあります。
さて、この逆エンパスの純粋エネルギーの作用を受け入れた上で、権威に対して純粋に抗うことができるでしょうか?
いくつかのアイデアを紹介、検討してみます。
1つ、実力のある権威者につくこと
権威がもつエネルギー自体は変えられません。あなたがどんなに無視したところで、権威があなたに与える影響力は変わりません。
もし、あなたが今、これから自分の権威者を選ぶことができる状態なら、自分の意志で実力のある権威者を選びましょう。
自分の立場に宿るエネルギーをしっかりと牽制できる実力を持った人を権威者としましょう。
単純に言えば、気持ちよく尊敬できる部分を持った人を権威者に選びましょう。
2つ、実力のない権威者から逃げること
しかし、残念ながら実力のある権威者を自分で探し、選ぶことは簡単なことではありません。
そもそも権威者は自分では選べないという状況の方が圧倒的に多いです。
それは、自分自身にある程度の実力がなければ、実力がある権威者を見つけることも、出会うことも難しいからです。
基本的に、人間は、自分の実力に見合った権威者にあたってしまうことを想定しておいたほうが良いでしょう。
実力のない権威者に属してしまったら?
うまく逃げましょう。
逃げるということは、完全にその相手のもとを去るという方法だけしかないのではありません。
- できるだけ最低限の関りを心がける。
- 他の人との交流でエネルギーバランスを保つ。
余程小さい組織でなければ、自分にとって権威的な立場の人と四六時中コミュニケーションを取らざるを得ないという状況に追い込まれることは少ないでしょう。
その権威者と直接関わるのは1日の中で少しだけ。
そして、その少しの時間だけは、自分の意識を高め、相手に嫌な印象を与えないように、上手なコミュニケーションをしましょう。その時、相手とのコミュニケーションにより、エネルギーの浸食を受け、ダメージを受けるのはある程度想定しておいてください。
そして他の人との交流でエネルギーバランスを保ちましょう。
権威者からはエネルギーの浸食を受けて、つらい気持ちになったとしても、他の人との交流で、エネルギーのバランスが取れればなんとかやっていけます。
あなたの純粋性を保つことは、あなたの身体に大きな影響をあたえることです。
もし、他の人との交流でもバランスが保てないような環境の時は、潔く、その集団から去ることも検討しましょう。
3つ、自分自身が実力をつけ、権威を正当な手段で跳ね返すことはできるのか?
現実的に純粋に権威エネルギーを跳ね返すことは容易ではありません。
それには、自分自身が権威に左右されない実力を身につける必要があります。
相手の立場が持つ権威エネルギーを跳ね返そうとするということは、自分の持つ立場が脅かされるということです。
ですから、権威エネルギーと純粋で対等なやりとりをするには、今の自分の持つ立場を失っても大丈夫であるという状況ができていなければ成立しないのです。
例)
社長に対して自分の立場以上のやりとりをするためには、社員という立場を失う覚悟と準備が必要。
先生に対して自分の立場以上のやりとりをするためには、学生という立場を失う覚悟と準備が必要。
自分の立場を守りながら、権威に対して自分の立場以上のやりとりをするためには、対峙している権威以上の強いエネルギーによるサポートが必要です。
それはつまり、より強い権威に守られねばならないということです。
自分の立場を守りながら、不純なエネルギーを跳ね返すためには、より強い不純エネルギーを利用する必要があるということです。
それは逆エンパス体質の人にとって、容易に選べる選択肢ではないと思います。
権威に対峙できる純粋な実力とは?
権威に対峙できる純粋な実力とは、今の自分の立場を失っても大丈夫な状況が揃っているということです。
これは、その集団にしか属していない状態のままでは、なかなか揃えられるものではないと思います。
ex)その会社を辞めても生きていくための収入が確保できている状態、など。
【逆エンパス的】権威に純粋に抗う方法ーおわりに
権威というものは、人間が、人間をおさめるために、立場に宿した、合理的で不純を含むエネルギーであり、その影響力はとても大きいものです。
純粋性の高い人と、権威エネルギーとの相性はすこぶる悪いかもしれません。
純粋性の高い人は、自分という感覚が迫ってくるように強いため、合理性、妥当性に関わらず、思い込ませ、抑えようという外からのエネルギーに反発してしまうからです。
とはいえ、立場に宿る権威エネルギーは、その人の立場を守ってくれるものでもあります。
人間は、それぞれがルールを守ることで、ルールに守られています。
同じように、人間は、それぞれが立場を守ることで、立場に守られるということもあるのです。
それはつまり、あなたを浸食し、不快にさせる権威が、あなたを守ってくれることもあるということです。
権威エネルギーに感じる不純を、いつか、あなたの一部として許容することができれば、あるいはまた少し、現実に即し、生きやすくなるかもしれませんね。
多感な凡人 黒田明彦