敏感で、感受性の特に強い人たちの中に、エンパス体質、逆エンパス体質と呼ばれ、ある共通した特質を説明できる人たちが存在します。
エンパス体質、逆エンパス体質の人の特徴は様々ありますが、その特質はそれぞれが「超共感」と呼ぶのがふさわしいような、共感能力をもっているということです。
エンパスも逆エンパスも強すぎる共感力に生きづらさを感じていることが多く、両者の特徴は似ていると誤解されがちですが、実はその2つの超共感の仕組みは全く違います。
当然、仕組みが違えば、それぞれの超共感の制御の仕方も変わってきます。
ここでは、エンパス・逆エンパスの特徴、そして2つの超共感の仕組みの違い、最後に2つの超共感の制御の仕方について説明していきます。
簡単な図を使ってわかりやすく説明していますので、興味のある人は是非読んでみてください。
エンパス体質・逆エンパス体質の特徴

エンパス体質と逆エンパス体質の特徴を説明すると次のようになります。
エンパスとは、エネルギー吸収体質という特徴を持った人のこと。感受性が強く、共感力が高い。敏感で豊かな感性を持っている。
逆エンパスとは、エネルギー放出体質という特徴を持った人のこと。感受性が強く共感力が高い。純粋。鋭い感性を持ち、洞察力が発達しやすい。
エンパスと逆エンパスには共通する特徴が多々ありますが、共通する特徴の多くは、両者ともに感受性が強く、共感力が高いという共通点から発生しているように思います。
そういう意味では、HSPも感受性が強く、共感力が高い人達が多いので、3者は共通する特徴が多いです。
エンパスは日本人の5人に1人という記述をよく見かけますが、私の経験上、HSPなども含み、一定以上の感受性の強さと共感力を持っている特徴の人が5人に1人という感じがしています。
際立ったエンパス、逆エンパスの特質、超共感を持った人は、さらにその中の一握りであるように思われます。
世の中には感受性が強く、共感力の高い人が5人に1人はいる。
エンパス、逆エンパスの特質、「超共感」を持つ人はその中のさらに一握り。
一般的に感受性が強く、共感力の高い人に代表的な特徴
- 疲れやすい
- 人の感情やエネルギーの動きに敏感
- 争いや暴力シーンなどに受ける影響が大きい
- つらいニュースが見てられない
- 人込みで消耗する
- ひとりで過ごす時間が必要
- 他者の嘘に敏感
- 胃痛持ち
- 繊細・内向的
- 直観に優れる
- 自然を好む
超共感という特質をもつ、エンパスと逆エンパスの特徴

なぜ、エンパス、逆エンパスは、両者とも非常に強い共感力、「超共感」をもっているのに、真逆の性質だと言われるのでしょうか?
これから、エンパスと逆エンパスの特質、2つの「超共感」の違いをエネルギーイメージを交えながら説明してみようと思います。
まずは、エンパス、逆エンパス、それぞれのエネルギーイメージを説明してみます。
超共感をもつエンパスの魂の型とエネルギーイメージ
- 超共感をもつエンパスの人は、器型の魂を持っているイメージ。
- エネルギーの方向性は基本的には外から内に向かっている。
- 世界に対するエネルギーの境界線が薄く、壁がほとんどない。他者のエネルギーが入り込みやすく、出ていきやすい。
エンパス体質の人の魂は器型だとよく言われます。

器ですので、なにかを入れたり出したりするのが目的の形です。
エンパスの人は、エネルギーの障壁がとにかく薄く、他者のエネルギーが入り込むことにほとんど抵抗しません。

エンパスは、他人のエネルギーが自由に出入りできてしまうので、自分を失ってしまうような、自分がないような体験をすることが多いようです。
小さな頃から、とくに抑圧的、支配的な環境になくても、自分のことは他人が決めるのが当たり前、というような感覚を持っている人も多いようです。
このあたりの感覚は、一般的に説明されているエンパスの特徴の中の、いわゆるワンネス型として説明できるかもしれません。
エンパス体質の人の中には、人間以外のエネルギーと親和性の高い人もいるようですね。
・身体ワンネス型
一緒にいる人の身体の不調部分とシンクロし、自分自身も痛みなど心身の不調を一体化して感じてしまう。
・感情ワンネス型
自分の内側で同じように他人の感情を体験する。ただ単に同調や迎合することではなく、身体の内側で同じ感情を感じてしまって自分の感情と融合してしまう。
・スピリチュアル・ワンネス型
目の前の人や触れ合った人という制限なく、亡くなった人や過去の賢者、現在離れた場所にいる人、すべての内面を自分のものとして体験できる。
超共感をもつ逆エンパスの魂の型とエネルギーイメージ
- 超共感をもつ逆エンパスの人は泉型の魂を持っているイメージ。
- エネルギーの方向性は終始、内から外に向かっている。
- 強く放出されたエネルギーは、周囲一帯を満たしており、他者のエネルギーの境界線を越えて浸食することもある。
逆エンパスの人の魂は泉型だとよく言われます。

泉ですので、エネルギーがどんどん湧き出てきます。
このエネルギーですが、自分の中だけで留まっているわけではなく、どんどん外に溢れ出て、周囲に影響を与えていくという特徴があります。

基本的には逆エンパスのエネルギーは無自覚に放出されており、周りの人も、なんとなくしか、逆エンパスのエネルギーの影響を感じることができません。

何もしていなくてもエネルギーは溢れて出ていますが、逆エンパスが何か行動や発言をするときにはそれが濃くなり、影響力が強くなります。

逆エンパスは自分の言動が他人に与える影響になんとなく違和感を持っていることが多く、また、自分が無自覚に放出しているエネルギーが巻き起こす現象を目撃していることが多いです。
エンパス・逆エンパス【2つの超共感の違い・特徴】

これから、エンパスと逆エンパスの最たる特徴である超共感の、エンパス・逆エンパスそれぞれの仕組みの違いを図解、説明します。
エンパスの超共感の特徴
超共感をもつエンパスは、エネルギーの境界線が薄く、壁がないような感覚なので、侵入してくる相手のエネルギーで、どんどん自分が満たされていきます。

相手のエネルギーに侵入され、満たされることで共感しているのがエンパスの超共感のイメージです。

相手は抵抗なく自分のエネルギーを受け入れてくれるエンパスに対して異常な心地よさを感じます。
エンパスの共感は、相手のエネルギーを抵抗なく受け入れてくれるため、相手は、エンパスがまるでもう一人の自分になってくれているかのような共感覚を覚えます。
エンパスに向けて、エネルギーを出せば、出した分だけ、そのままのエネルギーを受け入れてもらえる。

障壁なくエネルギーを受け入れてもらえる、という説明しにくいその喜びの感覚は、一般的な共感とはひとつ次元が違う共感、超共感であると言えます。
逆エンパスの超共感の特徴
逆エンパスは、身体に大きなエネルギーを宿し、常にエネルギーを外に向かって放出しています。
無意識のうちに、辺り一帯を自分のエネルギーで満たしているというイメージです。
逆エンパスのエネルギーは、相手のエネルギーを常にすっぽりと包み込んでいて、常に相手のエネルギーに自分のエネルギーでふれています。

そして、まるで自分のことのように相手の心や身体の動きを察知しています。
ときには逆エンパスのエネルギーが、相手のエネルギーを浸食してしまうような時さえあります。
相手のエネルギーをすっぽりと包み込み、まるで相手を自分の事のように感じているのが逆エンパスの共感の特徴です。
相手は自分のエネルギーを包み込んでいる逆エンパスのエネルギーに対して心地よさを感じるときもあれば、抵抗感を感じることもあります。
逆エンパスの共感覚は、常に相手のエネルギーに自分のエネルギーが包み込むようにふれていることで、逆エンパスのほうが一方的に感じるものです。

そして、鋭い感性と、洞察力により相手のエネルギーにふれながら感じ取った、まだ相手の自覚になっていない、相手の感情や身体の動きを言い当てていきます。

それは、共感というよりは、感情移入と言うほうが近い動きかもしれません。
逆エンパスのエネルギー掌握による、鋭い感情移入の言葉を聞いた相手は、「私と同じように感じてくれている」という感覚をもらうことができ、ときに相手は「私以上に私のことを理解してくれている」と感じられることすらあります。
これが逆エンパスの超共感(超感情移入)の特徴です。
エンパス・逆エンパスの超共感の制御の仕方

エンパス・逆エンパスは双方とも、それぞれの超共感に振り回され、苦しい思いをしていることがほとんどです。
それぞれの超共感は仕組みが全く違うので、制御の仕方も違います。
ここでは、その制御の仕方を簡単に紹介いたします。
エンパスの特徴、超共感の制御・メンテナンス
エンパスのエネルギー障壁の薄さはコントロールできるものではありません。
それは生まれ持っての才能です。
ですから、基本的にはエネルギーは自由に出し入れできるものと捉えたほうが上手く立ち回れるでしょう。
いろんな人や物や、目に見えないものからもエネルギーをもらえるエンパスですが、自分探しを始めるとドツボにはまってしまうかもしれません。
はっきりとした、確固たる自分というものを探すことに固執するのではなく、もう少し軽く考えて、エネルギーのニュートラル(中立)状態みたいなものを意識できるといいかもしれません。
何か、自分のエネルギーをニュートラルに戻す儀式(瞑想系は逆効果というのが有力説)みたいなものをもつといいかもしれませんね。

あとは、難しく考えずに、嫌なエネルギーをもらったら、好きなエネルギーをもらいにいって入れ替える。

そんな感覚を大事にしましょう。
いつのまにか、何かからエネルギーをもらってしまっていることが多いのがエンパスの特徴ですが、自分の意志で、自分を満たすエネルギーは入れ替えることができるのだ、という強い意志をもつことはとても大事なことですね。
エンパスのもらう才能は、入れ替える才能でもあることを意識しましょう。
エンパスの超共感の制御・メンテナンス
- 自分を探すよりも、エネルギーのニュートラル地点を意識しよう。
- 色づいてしまったエネルギーをニュートラルに戻す儀式をもとう。
- 嫌なエネルギーの滞留性に負けずに、強い意志で良いエネルギーに入れ替えよう。
- エネルギーをもらう才能は、エネルギーを入れ替える才能だと自覚しよう。
逆エンパスの超共感の制御・メンテナンス
逆エンパスが無自覚に放出しているエネルギーは基本的には制御できません。
それは生まれ持っての才能です。
逆エンパスの超共感の制御にとても大事なことは、自他のエネルギー領域の区別です。
相手のエネルギーを自分のエネルギーですっぽりと包み込んでしまう逆エンパスは、相手のエネルギー領域をしっかり感じ取って区別しなくてはなりません。

また、エネルギーを通して、逆エンパスが手に取るように感じ取れる相手からの情報と、相手自身の自覚は別です。
あくまで自分の拾った感覚と、相手の自覚は別であると理解し、相手の自覚を超えてしまっている逆エンパスの感覚を無理に押し付けることがないように、厳しく自戒しましょう。
見えたもの、聞こえたもの、感じ取ったものを「これは相手の感覚ではなく、私の感覚である」と区別して、どんどん手放していきましょう。
また、逆エンパスの超共感の制御には、見て見ぬフリ力(みてみぬふりりょく)が必要です。

逆エンパスは自分のエネルギー領域内で起こっていることを自分の問題だと感じて、介入しがちですが、人間は自分の問題が、自分のエネルギーによって解決されていくときに成長していくのです。
他人ごとだと思えない相手のその問題の解決を相手のエネルギーに任せることは、優しさであると理解して、グッとこらえましょう。
自分がやるべきことは、相手の問題を解決することではなく、相手のエネルギーをしっかりと支え、伸ばしてあげることだというイメージを持ちましょう。
逆エンパスの超共感の制御・コントロール
- 自他のエネルギー領域の区別をしよう。
- 自分が感じ取った相手と、相手の自覚は別だと理解しよう。
- 感じることはやめられなくても、感じたものを自由に手放すことはできる。
- 他人の問題は他人のエネルギーに任せることが優しさであると理解し、見て見ぬフリをしよう。
- 相手のエネルギーを支え、伸ばすイメージを大事にしよう。
エンパス体質・逆エンパス体質の特徴、おわりに

「エンパス体質・逆エンパス体質の特徴【全く違う2つの超共感】」ということで、エンパス・逆エンパスの特徴、そして2つの超共感の仕組みの違い、最後に2つの超共感の制御の仕方を説明してきました。
エンパス体質・逆エンパス体質と言っても、その体質の強度は人によってまちまちだと思います。
ここに書いてあるイメージがちょっとでも参考になり、ユニークな体質の特徴の理解が進み、読んだ人の生きづらさを少しでも和らげられるといいなと考えています。
あなたの人生が、あなたらしく、ユニークで、ステキものになりますように。
月の逆エンパス、黒田明彦でした。
私のエネルギー、もらってね。