おはよう、こんにちは、こんばんは、冥王です。
突然だが、私には疑問がある。
エンパス状態になっている人には、2種類の人がいるのではないだろうか?
- 本当に生まれつきに、エネルギー吸収体質を持っている人。
- 本来の我の強さと環境の影響により、強烈に、完璧に、自分のエネルギーを抑えきることでエンパス状態を維持している人。
生まれつきのエンパスの人はマジで天使みたいなイメージがある。
フワフワといつも空を飛んでいるような感じね。
時々イラッとして撃ち落としたくもなるけど。
だけど、後者の場合、
強烈なエネルギーの抑圧からエンパス状態になっている人は、どちらかというと本来は逆エンパスなんじゃないかと思う時があるんだ。
だけど、その強烈な我(エネルギーの源泉)によって、天然のエンパスよりも強烈にエンパス化しているように見える人がいる。
そういう人って、実は羽ばたくための黒い翼を身体の奥の奥の奥の方に隠している感じなんだよな。
まぁ、逆エンパスは覚醒しても空は飛べないけどな。
ひたすら地面を駆けずり回るイメージだ。
今回の話は、そんな後者のエンパス状態の人のためのバウンダリー(他人と境界線を引く)の話だ。
相変わらず、ニッチだ。
天然じゃないほうのエンパスのバウンダリー(他人と境界線を引く)の話

前回、前々回とバウンダリー(他人と境界線を引く)関係の記事を書いてきたが、今回はエンパスの人のために、より基本的なバウンダリー(他人と境界線を引く)について書いていく。
今回は、特に深刻なエンパス症状を抱えている人に向けて書いている。
これから紹介する話は、通常の人にはあまり説明の必要のないバウンダリー(他人と境界線を引く)の話であろう。
冒頭に書いた、後者エンパス(天然じゃないほう)のメカニズムについても、仮説を書いていこうと思う。
天然のエンパスに当てはまるかどうかはわからん。
そのつもりで読んでくれ。
エンパス状態とはなにか?

エンパスは基本的に器型の魂をもった人間だと説明される。
これは、あらためて非常に感性豊かな表現だと思う。
実際に瞬時に相手のエネルギーに影響を受け、パッと人が変わったかのようにその人のエネルギーに同化してしまうエンパスの様子を見ると、確かに外からのエネルギーを受けるための、空っぽの器がイメージできる。
エンパス状態は、精神エネルギーの抑圧のたまものである
深刻なエンパス状態を抱えている人に共通するのは、強い自我で強迫的に自分のエネルギー(感情や本来の個性)を抑え込んでいるということである。
これは、親との関係をスムーズにするために、どうしても自分自身のエネルギーを放棄しなければならないという環境に長らくいたことが関係している。
生きていくのに自分らしさ、自分のエネルギー、自己概念そのものが邪魔だった人である。
そして我が強い、という特徴を持った人ほど、強烈に自己のエネルギーとつながることを放棄できるようだ。
我の強さとは、元々のエネルギーの強さというか、硬さというか、純粋性そのものでもある、とも言える。
強烈な我の強さで、本来の自分のエネルギーを完全に放棄している。
そんなイメージである。
エンパスは、他人のエネルギーを利用して自分のエネルギーから隠れている

エンパス状態の人は、他人との交流の中で、本来自分のエネルギーが発揮される場面、「私はこうだ」「私はこう感じている」「私はこうしたい」と自己が前に出てしかるべき場面で、エネルギーが逆流する。
エンパスの心と身体は、自己が表に出てくることを抑えるように、抑えるようにと体系的にはたらく。
その結果、相手のエネルギーに同調し、まるでそれが自分かのように感じる。
これは、実際は相手のエネルギーに同調することで、自分のエネルギーから隠れている状態である。
相手のエネルギーを吸い込めば、自分のエネルギーをより容易に隠すことができるというわけだ。
逆に言えば、相手との交流時は、相手のエネルギーを吸いこまなければ、自分のエネルギーを隠すのが難しいとも言える。

エンパスはスポンジ
普段、エネルギーを消費して自分の心と身体の中の空っぽを維持しているので、相手のエネルギーの動き、感情の動き、身体の動きに通常考えられないほど敏感である。
乾いた土が水を吸い込むように、相手の感情に反応する。
エンパスがスポンジと例えられる所以である。
我の強さがエンパス度を決める

我が強く、完璧に自分のエネルギーを放棄できる人ほどエンパス度が上がる。
ちなみに、不十分なエネルギー放棄で済んでいるエンパスが相手の気持ちだと感じているものの多くは、統合できず、また抑えきることもできない自分の気持ちである。
それは、自分の気持ちを自分の気持ちと認められず、「これは相手の気持ちである」と認識してしまう状態である。
これは、エネルギーの動きに敏感な人にはすぐに見抜かれてしまう。
しかし、完全に自分のエネルギーを放棄しきっているエンパスは、本当に手に取るように相手の感情を感じ取るようである。
強エンパスの超共感はエスパー並み
相手のエネルギーを感受した瞬間、即同化。
これがエンパス強度の高い人の反応である。
相手のエネルギーに同化することが、自分のエネルギーを前に出さなくてすむ最善の方法でもあるからである。
完全に自分がない場合、完全に相手の反応=自分の反応である。
それは、通常ではありえないほどの共感性、超共感である。
このときのエンパスの相手のエネルギー理解の正確さは、ほとんどエスパーに近いかもしれない。
また相手からしてみれば、エンパスに自分のエネルギーを出しても全くぶつかる感じがしないので、不思議な心地良さ、自由を感じる。
エンパスに必要な第一のバウンダリー(他人と境界線を引く)とは

さて、そんなエンパスに必要なバウンダリー(他人と境界線を引く)の話をしよう。
第一のバウンダリー(他人と境界線を引く)、非常に基本的なバウンダリー(他人と境界線を引く)はどこで生まれるか。
それは、自分と相手のエネルギーの衝突点である。
自分の放出しているエネルギー(我)と他人の放出しているエネルギー(我)のぶつかるところに境界線はできる。

相手に向かってエネルギーを前に出しすぎれば、相手のエネルギー領域を押してしまうし、
エンパスほどではなくても、自分のエネルギーを抑え込んでいれば、自然と相手のエネルギーに深いところまで進行されてしまう。
まぁ、この辺りが普通の人の第一のバウンダリーイメージだろう。
しかし、自分のエネルギーを完璧に抑え込んでいるエンパスに、エネルギーの衝突はなく、境界線もくそもない。

境界線を引きたいエンパスに必要なのは、エネルギーの解放
したがって、エンパスが第一のバウンダリー(他人と境界線を引く)に必要なのは、自分のエネルギーの解放である。
自分のエネルギーを解放できなければ、境界線を引くというイメージをどれだけ強固に持ってもあまり意味がない。
エネルギーはぶつかるものがなければ入り込んできてしまうし、そもそもエンパスは、相手のエネルギーを自分のエネルギーを隠すために利用してしまう。
言い方を変えれば、エンパスは、自分のエネルギーを抑えるために、他人との境界線を自ら放棄していると言える。
エンパスのエネルギーを解放するための考え方

エンパスがエネルギーを解放するための大まかな手順を紹介する。
①自分のエネルギーを抑える必要があった関係、環境からおさらばすること
大体は親との関係、特に母親との関係がその原因となっていることが多い。
できれば一人暮らしをすることが好ましい。
一人暮らしが始まった途端、エネルギー解放の為に身体が動き出すということもある。
ただ、解放の経過はそれなりにスローかもしれないが。
②自分の我の強さを自覚すること

エンパス度が強い人ほどおそらく我が強い。
自分のエネルギーを完全に抑えきるには相当の我の強さが必要だからだ。
さぁ今度は逆に、その我の強さをエネルギー放出の方向にもっていく必要がある。
しかし、おそらく我はほとんど君の言うことを聞いてくれないだろう。
我の影響力、支配力、思い通りにならなさは、まさに神の力そのものだ。
これが本当に厄介だ。
決して侮ってはならない。
一人カウンセリング(一人言のススメ)
エネルギー解放の1つの手段として、一人カウンセリングという方法を内緒で紹介する。
誰かに向けてではなく、完全に自分に向けて声を出す練習をしてみるんだ。
1ミリも誰にも気を使わずに、誰にも合わせずに、誰にもなにも言われずに自分の言葉を発することができる環境があったらと想像してみてほしい。
そこには利用できる触媒が自分しかないんだ。
そんな中で自分の声を出してみよう。
話す内容はなんでもかまわない。
今日一日の振り返りでもいい。
何の特別な意味もなくていい。
何も説明しなくていい。
何も言い訳しなくていい。
無理に感情を出す必要もない。
ただ、純粋に、自由に自分の声を出してみる。
それだけだ。
頭の中だけで考えていても効果はない。
なんでもいい、とにかく言葉を声に出すんだ。
自由に、たった一人で。
たった一人なんだから、どんなに汚い言葉を言ってもかまわない。
好きなだけ自分を責めてもいいし、他の誰かを傷つけるような言葉を言ってもかまわない。
どんなに惨めな言葉を言っても、卑屈な言葉を言ってもかまわない。
誰も見ていない。
誰も聞いていない。
たった一人なんだから、完全な自由だ。
イメージできるかい?
一人カウンセリングをやってみよう!

完全に一人になれる環境を準備する。
静かなときを選ぶ。
携帯のカメラでもパソコンでも良いので、自分の一人言を言う姿を自撮り、録画してみよう。
声だけの録音ではなく、しっかり自分が一人言を言う姿も録画すること。
1回30分~40分ぐらい。
話す内容は何でもいい。
とにかく自由に。
自分以外は全く材料がない状態で声にする。
そして、撮り終わったら、一人言を言う自分の姿をじっくり見てみよう。
一人言をボソボソ言っている、その動画に映っている自分に、どんな言葉をかけたくなるだろうか?
意外な感想をもつかもしれない。
そして、終わった直後は、少々むなしさがただようかもしれないが、次の日の朝の自分に注目してみてくれ。
君のエネルギーがほんの少しだけ澄み渡っているかもしれない。
エンパスに必要な第一のバウンダリー、おわりに

今回はエンパスのバウンダリーについて書いてみた。
しかも、エンパスの中でも天然のエンパスではなく、超抑圧型のエンパスという、よりニッチな方向に向かって書いた。
これはもう、分かる人にしか分かるまい。
しかし、あらためて思う。
極端なエネルギーの流れを持っている人との交流は面白い。
その不思議なエネルギーの流れを自分で鮮やかに説明できる人と話すのは尚面白い。
退屈な日常に、フワッと心地よい風を感じさせてくれる。
そう言う意味でもやっぱりエンパスは天使だ。
その翼が、白いものであっても、黒いものであってもね。
君の私は、私には無意味だ。
それよりも君自身のエネルギーを見せてくれ。
冥王、黒田明彦でした。