世の中にはいちいち他人の事に干渉的で、なにもかも自分の思い通りにしたいかのような振舞いをする人っていますよね。
ただの我儘ならまだ可愛いものですが、それが他の人を支配し自由を奪うような強さの関わりになってくると穏やかではありません。
実はこの支配欲の強い人の中に、少し特殊な感覚をもった人がいます。
今回の記事は支配欲の強い人は逆エンパスかもしれない、ということで書いていきます。
興味のある方は読んでみてください。
「支配欲の強い人」まずは支配の意味って?

支配欲の強い人について考える前に、まずは支配の意味について確認していきます。
支配の意味は「ある者が自分の意志・命令で相手の行為やあり方を規定・束縛すること。」ですので、支配欲の意味は、相手の行為やあり方を規定・束縛したい欲求ということになりますね。
したがって、支配欲の強い人は、相手をとても思い通りにしたい人ということになりますね。
支配欲の強い人の特徴

一般的に言われる支配欲の強い人の特徴は以下の通りです。
- 自分の意見をとにかく他人に押し付ける
- 他人が自分の思い通りにならないとイライラして不機嫌になる
- 思い込みが激しい
- 周囲の人が自分から離れていかないかと、いつも不安に思っている
- 自分が他人を支配することで安心感や優越感を得ている
- 寂しがり屋で自分に自信がない
なぜ支配欲の強い人になってしまうのか?

人が支配欲の強い人になってしまう原因は、大雑把にわけると次の2つになります。
支配欲の強い人になってしまう原因①分離不安がある
支配欲の強い人は、幼いころに親から充分な愛情をもらえず、心の安全を確保できずに育ったために、つねに不安を抱えている可能性があります。
そしてその不安は、誰かが自分の前からいなくなるかもしれないと思えたときに非常に大きくなります。
だから、とにかく相手が自分の前から離れていかないように相手を支配的に束縛してしまうわけです。
分離不安は支配欲の強い人になってしまう原因の1つと言えるでしょう。
支配欲の強い人になってしまう原因②自分自身が支配されたくない
支配欲の強い人は、幼いころ親に、安心の関係というよりは、支配的な関係のもとで育てられていることがあります。
その結果、支配されることに対して強烈なトラウマができてしまい、もう自分が誰にも支配されないようにするために、逆に自分が他の人を支配しようとしてしまうことがあるようです。
支配に関する過去の経験のトラウマは、支配欲の強い人になってしまう原因の1つと言えるでしょう。
一般的な支配欲が強い人の原因は親との愛情関係
このように、一般的に支配欲の強い人の性質は、幼い頃の親との愛情関係によって生まれるという考え方が一般的ですね。
さて今回は、このような一般的な支配欲の強い人の特徴や原因とはちょっと違う特殊なパターンを紹介します。
特殊な支配欲の強さを持った人

これから紹介する特殊な支配欲の強い人の感覚は、一般的な支配欲の強い人と少し似ているところもあるかもしれませんので、自分の心に深く深く聞いてみてくださいね。
こんな感覚はありませんか?
- 相手が自分と同じ存在であると感じられている時、とてもリラックスする
- 相手が自分と同じじゃないということにイライラすることがある
- 相手の自分じゃない部分を見つけるとそれが痛みに感じられる
- 相手が自分にならないのであれば、スパっと切り離したくなる
- 相手が他の人の影響を強く受けているとき、強い焦燥感を感じる
- 相手にエネルギーを注いでいるという感覚が強く、それに応えてくれないと裏切られたような感覚になる
- 相手を自分の色に染めていたいという欲求を感じている
もし自分を「支配欲が強い人である」と自覚している人が、このような感覚にピンとくるのであれば、その人は逆エンパスかもしれません。
支配欲が強い人は逆エンパス?

ここで逆エンパスの特徴について簡単に説明します。
逆エンパスの特徴
- 強いエネルギーを身体に宿し、常に周囲に放出している
- 自分でも無意識のうちに、放出エネルギーで相手のエネルギーに干渉してしまう
- 共感力が非常に強く、周囲一帯の人々に常に共感してしまう広域共感覚をもっている
- 周囲にいる人を自分のことのように感じてしまうので、他人に介入したい衝動が強い
- 相手のエネルギーへの影響力が強く、浸食的である
- 純粋性が高く、我が強い
- 相手が自分のエネルギーに染まっている時、満足感を感じる
逆エンパスは上記のような特徴をもっていますので、集団の中でリーダーの役割になると素晴らしい統制力を発揮し、活躍できます。
一方、支配欲の強い逆エンパスは、一対一の関係においては、相手と依存的な関係になりやすく、非常に支配的な関係を構築しやすいです。
支配欲の強い人、逆エンパスの支配欲の制御の仕方

支配欲の強い人の中には、ちょっと特殊な感覚を持った人、逆エンパスという人達が混ざっています。
その人たちは、一般的な支配欲の強い人とは、また違った支配欲の制御の仕方が必要です。
ここで、いくつか逆エンパスの人たちのための、支配欲の制御の仕方をご紹介します。
1、逆エンパスの支配欲の原因を理解する
逆エンパスの支配欲の制御をするには、その原因を理解する必要があります。
逆エンパスが支配欲の強い人になってしまう原因は大きく分けて2つあります。
逆エンパスが支配欲の強い人になってしまう原因①広域共感覚
逆エンパスは、周囲一帯に自分のエネルギーが充満しているような感覚があり、その自分のエネルギーがふれている人のことをまるで自分のことのように感じています。
他人の感情や、行動を逆エンパスが認識したときに、それをまるで自分の行動や感情かのように敏感に感じ取り、喜び、悲しみ、痛みなどを感じてしまいます。
逆エンパスは周囲にいる人をまるで自分のことのように感じている。

これがまず、かなり特殊な感覚であることを自覚しましょう。
逆エンパスは周囲にいる人を自分の事のように感じてしまうので、自分で感じた痛みや悲しみをなんとかしようとして、他人に干渉的、介入的に関わっていくことが非常に多いです。
これが逆エンパスが支配欲の強い人になっていってしまう1つの原因です。
逆エンパスが支配欲の強い人になってしまう原因②エネルギーの浸食と融合感
逆エンパスはもともと純粋で強いエネルギーを放出しているので、相手のエネルギーへの干渉力、浸食力が高いです。
自分でエネルギーを抑えようとせずに、相手にリラックスして関わっている場合、相手のエネルギーをどんどん浸食してしまうことがあります。
それによって相手は一時的に元気になったりもします。
しかし、逆エンパス側は、相手をどんどん自分色のエネルギーに染めているので、融合感はどんどん高まっていきます。
逆エンパスは相手を異常なほどに自分の事のように感じてしまい、相手を自分の存在の一部のように感じ、当たり前のように統制をとろうとします。
相手が自分から離れていくような行動、言動、自分を無碍(むげ)にするような行動、言動が見えたときに非常に感情的になります。
自分が多くのエネルギーを注いでいる、自分の存在の一部に裏切られたような感覚になるからです。
このような感覚が、逆エンパスを支配欲の強い人にしてしまいます。
上記2つの特殊な原因を理解することは、逆エンパスの支配欲を制御する第一歩であると思われます。
2、逆エンパスの自我を成長させる

逆エンパスが支配欲の強い人になってしまわないように、自分の支配欲を制御するもう一つの方法は、自分の自我を成長させると言うことです。
簡単に言ってしまえば精神的に大人になり、孤独感や、依存的傾向を克服するということですね。
逆エンパスが他人をまるで自分の事のように感じてしまうこと、近しい人のエネルギーを浸食してしまう傾向は、基本的には変わりません。
だから特定の誰かを頼らないと生きていけないというような依存的な性格でいると、常に誰かを支配している、支配欲の強い人になり続けてしまいます。
特に自分の支配欲の強さに苦しんでいる逆エンパスの人は、プライベートで、できるだけ人と1対1の濃密な場面を継続的につくらないようにすることを心がけたほうがいいかもしれません。
大事なことは、一人の時間に安心できるようになること。
まずは一人でも大丈夫な人になりましょう。
そして特定の誰かだけではなく、誰にでも頼り、頼られるようなステキな人になること目指しましょう。
逆エンパスの特徴は集団の中でこそ、その広域共感覚や、エネルギーの影響力などが優れた統制力として発揮されます。
孤独感、依存的な傾向を克服し、自分のエネルギーを整え、集団の中で自分のエネルギーを活かしていきましょう!
支配欲の強い人は逆エンパスかもしれない おわりに

支配欲の強い人は逆エンパスかもしれないということで、一般的に支配欲の強い人の特徴と原因、そして、逆エンパスの特徴と支配的傾向の原因を並べてみました。
支配的な関係というのは短期的にはさほど問題にならないこともありますが、長期的には必ず破綻します。
人間は、自分らしく自分の感情とエネルギーを生きなければ元気になれないからです。
自分の支配欲の強さに問題視を持ち、悩める人は優しい人です。
自分のエネルギーも殺さず、相手のエネルギーも殺さない。
自分が自分のままであっても、相手を尊重でき、健やかな関係を継続していくことができる人間の在り方は存在します。
ただ、それは人間関係における失敗や苦しみの中から学び取っていかねばならないものだと思うのです。
あなたの苦しみは、あなたの優しさでもあります。
あなたのエネルギーが、本来の優しい色に輝きますように。
月の逆エンパス、黒田明彦でした。
私のエネルギー、もらってね。