伝染病、地震、台風などの自然災害。
ときに、昨日までの日常がガラガラと崩れてしまうようなことが起きることがあります。
そんなとき、繊細で敏感な人(エンパス、逆エンパス、HSP、HSS型HSP)は、どのような心持ちで行動すればよいのでしょうか。
普段からあまり丈夫だとは言えない、繊細で敏感な人は、社会がピンチなときに、できるだけ助けが必要な人にならないようにする立ち回りが重要だと思います。
これから、敏感で繊細な人が災害時など不安なときの9つの考え方を提案してみます。
是非、読んでみてください。
①心を安定させることを第一に考える

災害時などのピンチなときは、当たり前の日常がガラガラと崩れていきます。
繊細で敏感な人の心もグラグラと揺れてしまうことでしょう。
そんな時にまず必要なのは、ピンチな状況をどうにかしようとすることよりも、自分の心を落ち着けるということです。
物理的に不可能になってしまうことは仕方がありませんが、自分の身の回りのことなど、いつも通りのルーティンワークを出来るだけやろうとすることは、心を落ち着けるのに大事です。
「災害時なんだからあれもこれもやってもしょうがない!」って、今できることまで投げ出してしまうと、身体も心もどんどん荒んでしまいます。
災害時も普段の自分の生活習慣に少しでも近づけることで心を落ち着けましょう。
ピンチを打開するには平静な心が必要。
平静な心は日常がつくる。
日常は状況ではなく、行動がつくる。
そう、考えてみましょう。
②情報のコントロール・マイナス情報の遮断

災害時に流れてくるマイナスの情報をずっと仕入れ続けるのはやめましょう。
繊細で敏感な人は、マイナスの情報から受ける心のダメージが大きいです。
日々、生々しい災害の情報にふれていると、どんどん調子が悪くなってしまうこともあるでしょう。
情報はできるだけ映像などの生々しいものは避け、活字などで仕入れるなどの工夫もしましょう。
インターネットがまだ使える状況なら、情報の種類は選べます。
刺激の少ない情報に上手に絞って、情報から受けるダメージをコントロールしましょう。
③足を引っ張らないことを貢献と考える

災害時などにピンチなのは、自分だけではありません。
繊細で敏感な人は、感受性の強さによって、人一倍「皆の為に、この状況をなんとかしなければ!」という考えが浮かぶかもしれません。
しかし、環境が不安定になり、日常が崩れているような状況でも、普段以上の力を発揮して他人を助けられるような人は、体も心も元々丈夫な強い人です。
繊細で敏感な人は、まずは、その人たちの足を引っ張らなければ良い、という気持ちで、とにかく自分のことをしっかりやりましょう。
災害時のようなピンチのとき、繊細で敏感な人が、心の調子を崩さないように、自分で細心の注意を払うことは、役割の1つみたいなものです。
慌てず、落ち着いて、今、自分に与えられた役割をわきまえ、それを実行することこそ、貢献だと考えましょう。
④エネルギーの補給が普段よりうまくいかないので、省エネを心がける

日常が崩れ、普段通りの生活ができないと、自分の身体や心のエネルギーの補給がうまくいかないことが想像されます。
一人の時間を満足に確保できなかったり、充分な睡眠がとれなかったりすることは当然起こります。
災害時などピンチなときは、身体や心のエネルギーの補給が普段よりうまくいかないことを前提に考えて、できるだけ全ての活動を省エネで行うようにしましょう。
このようなとき、いつものような質や量で活動できなくても、自分を責めたりしないことはとても大事です。
生きるための行動をし続けているというだけでも、自分を褒めてあげられるぐらいの心を持ちましょう。
⑤共感スイッチをオフにすること

繊細で敏感な人は共感力が強いです。
だから、災害時はいろんな人の感情を拾ってしまって感情の洪水状態になってしまうことが考えられます。
大事なのは、共感スイッチをオフにすることです。
冷たく感じるかもしれませんが、他人の感情はシャットアウトしましょう。
災害時は自分の心を平静に保つことの優先順位が普段よりも高いのです。
そのためには、相手の感情に心を奪われている場合じゃありません。
とにかく状況が落ち着くまでは、自分の感情を最優先に考え、他人の感情をシャットアウトするぐらいの気持ちが大事です。
そのほうが相手の為にもなると考えましょう。
⑥未来の心配をしないこと

特に災害時に、生きるための活動をするためのエネルギーを失わないために大事なのは、今よりも酷い未来を想像して苦しまないことです。
今を生きる。
先のことはわからない。
意識して、未来のことを考えないようにする、ということは大事なことです。
苦しみの前借りをして、今を必要以上に苦しいものにしても意味はありません。
今、生きるためのことをたんたんとする。
それが、未来を想像して苦しむことよりも、未来の自分を建設的な方向に運ぶと考えましょう。
⑦小さな幸せを感じ取る

災害時など、ピンチのときは、日常が崩れ、生活の質が落ちてしまうことが想像されます。
しかし、それによって人間から完全に幸せが奪われてしまうわけではありません。
その新しい日常のなかにも、小さな幸せは見つけることができます。
人生において大事なのは、何をするかではなく、どうあるかです。
人間は、花や虫を発見しただけでも幸せを感じることができるのです。
幸せは、状況ではなく、自分の心が創るものだと考えましょう。
⑧必ず慣れるということを信じる

どんなに辛い状況が続いても、次第にそれに慣れはきます。
良くも悪くも、切迫感や、緊急感は日に日に和らいでいくものです。
災害前の生活が過去に変わり、新しい生活に身体は適応し、新しい日常が生まれる。
そうすれば、身体にも心にも余裕が出てきます。
この適応力は、人間の強さでもあります。
人間の強さである適応力は、繊細で敏感な人にも当然宿っています。
それを信じて、辛い気持ちを乗り越えていきましょう。
⑨余裕が出てきたら、弱い立場の人を助けられないかと模索してみる

繊細で敏感な人が、災害時などのピンチのとき、ある程度自分に余裕が生まれた後に求められる役割とはなんでしょうか?
それは、自分より弱い立場の人のフォローにまわることだと思うのです。
災害時は皆、心に余裕がありません。
だから、弱い立場の人への配慮も十分なものとは言えないでしょう。
繊細で敏感な人は弱い立場の人の見方になることが得意です。
だから、自分にしっかりと余裕が生まれたら、弱い立場の人のフォローができないかと考え、行動してみましょう。
そのときは、あくまで、自分の余裕が保てる範囲で立ち回ることが大事です。
自分に余裕がないときに、誰かを助けようとしても、共倒れになって、助けなきゃならない人が増えてしまうだけですから。
敏感で繊細な人が災害時など不安なときの9つの考え方、おわりに

「敏感で繊細な人が災害時など不安なときの9つの考え方」ということで、書いてきました。
繊細で敏感な人は、災害などの不安なときに、心が丈夫な人と同じような活躍の仕方をする必要はありません。
自己管理をしっかりやって、助けなくても大丈夫な人という状態を維持することがまず1つの貢献なのです。
そして、自分の状況に余裕ができたら、自分より弱い立場の人の力になれることはないかと探してみましょう。
繊細で敏感な人は、災害時など不安なときのことを想像するだけで震え上がってしまうかもしれませんが、ピンチになれば、ピンチになったなりの力を発揮するのが人間の強いところです。
それを信じて、今の日常の有難みを忘れずにたんたんと生きていきましょう。
冥王、黒田明彦でした。
私のエネルギー、もらってね。
