体感と実感

機能不全家族から抜け出す心の体験的理解【無力を知り、準備する】

今回の記事は機能不全家族の中における弱い立場の人たちに向けてメッセージをおくろうと思います。

家族の保護下にいるうちの人間は無力です。その無力な人間が、どうやって家族からの理不尽な仕打ちをしのいでいけばよいのでしょうか。

機能不全家族で暮らしているときに苦しめられがちな思考と、抜け出すための心構えを書いていきたいと思います。

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機能不全家族から抜け出す心の体験的理解―苦しめられる思考

家族の保護下にいる子供は無力です。子供は家族を頼り、家族に愛されなければ生きていけません。機能不全に陥っている家族において、適切な保護を受けられない子供は、圧倒的なストレスに苛まれます。

その子供のストレスを少しでも軽減できればと思い、陥りがちな思考についていくつか整理してみました。

もっと大変な人だっているんだから自分は恵まれている方だ

世の中には衣食住も満足に整っていない人たちがいるのは確かで、今の自分の状況より恵まれていない人たちがいることは確かです。

しかし、この思考は今の自分の不自由や、苦難をぼかし、親の態度を正当化しようとしている思考です。正当化は、ときに生身の現実を歪めます。

あなたの心と身体が感じている現実をありのままにとらえることと、他者の境遇は関係がありません。

あなたのそのつらさ、その苦難は歪める必要のない現実です。それを他者との比較で歪めようとする人がいる場合は、その人が自分に都合の良いことを言っているだけです。

もう一度言います。あなたのつらさ、苦難はありのままの、嘘をつく必要のない、現実です。

親を悪く言うなんて非常識

これは私たちの身体に根付いているひとつの価値観かもしれません。儒教をベースとした文化からきているところもあるとは思いますが、もうひとつ大きな理由があります。

基本的には親は子の保護者にあたります。子は親の保護下にあるうちは、その命運を握られてしまっているといっても過言ではないのです。

自分の命運を握っている人のことを悪く思ったり、言ったりすることにはとてもエネルギーがいります。自分の命綱を自分で切ろうとする行為に近いからです。

親の態度を正当化し、自分の苦痛をぼかそうとする理由は、子の命を親が支えているという現実があるからです。

親が保護者でいるうちは、親次第で子供の命運が決まる。だから常識、非常識以前に、子供は親の態度、言動を拒否するのが不可能に近いのです。

親孝行はしなくてはならないもの

自分は親から酷い仕打ちを受けているが、これまで育ててもらったのだから親孝行しなくてはならない。

この思考はとてもつらいものですね。

自分の身体や心が親から受ける強いストレスを無視して、自分から親に関わっていこうとすることは身体に悪いです。

世の中には親孝行が不自由なく成立する関係と、そうでない関係があるということは間違いありません。

それまでの親の仕打ちによっては感謝の気持ちがわかないことも、親切な行為をしてあげたくならないことも自然です。

どうか、身体と心の自然な反応を責めないであげてください。

自分の家族は普通なはず

家庭という生まれたときから当たり前のようにある、自分の環境を疑うのは難しいです。また他の家庭がどうなっているかということを確かめることも難しいです。

機能している家庭というのは子供を健全に育成するために努力するという方向性を持っています。

親も人間ですから至らない点はあるとは思いますが、子供のためを思って七転八倒しているのであれば、それはしっかりと子供に伝わるはずです。

親から全くもって愛情を感じなかったり、ただただ辛い思いをするようなことがずっと続いているのであれば、それは家族としての機能を果たしていない家族、機能不全家族であると理解したほうが良いでしょう。

私がなんとかしなくちゃいけない

家族の人間を見渡したところ、自分が一番まともな気がする。自分がなんとかすればこの家族はもっといい方向に進むかもしれない。でも自分にはできない。自分はダメな人間だ。

そのように自分を責めてしまうことはあるかもしれません。しかしもし、今、すでに機能不全家族になっているのであれば、自分には家族を支える力がないと判断してかまいません。

あなたが家族のために心を潰し、今よりも犠牲になろうとする必要はないのです。

家族の状況を理解し、助けが必要だと判断ができているあなたは、家族のために心を痛めているでしょう。しかし、基本的には機能不全家族を内部から救うことはほとんど無理だと割り切ってしまっていいのです。

もし、あなたが本気で自分の家族を救いたがっているとしても、一度家族から離れたほうが良いと思います。

あなたは自分で自覚している以上に家族からストレス受け、消耗しています。そしてその思考は家族にとって都合のいいものとなっているかもしれません。

とにかくその家族から離れて、遠くから他人事で眺められるようになる必要があります。

ちなみに、これは経験談ですが、今、あなたが必要とされていると感じている機能不全家族は、あなたが巣立ったあとは、あなたなしでもしっかりとやっていけます。

それは、犠牲的な心境になっていたあなたとしては、拍子抜けするほどの変わりぶりかもしれません。

機能不全家族から抜け出す心の体験的理解―今はまだ打開できる状況にない人たちへ

人間は親の保護下から離れていけるようになるためには、本当に時間がかかります。たとえ機能不全家族に生まれついてしまったとしても、自立ができるまでの期間は、その家族でなんとか暮らしていき、自立までの時間稼ぎをしなくてはなりません。

以下には、親の保護下から旅立てるようになるまでの時間、どんなマインドで過ごせばいいかというところを少し書いてみようと思います。

あなたの心を全力で守っていい

家族があなたに与える影響は絶対的なものがあります。基本的には親の保護下にいるうちは、親の言うとおりにしなくてはなりません。

しかし、やり取りの中で、あなたがおかしいと思うもの、不当だと感じるものは、間違いなくおかしいし、間違いなく不当です。

あなたは、あなたの感覚を疑わなくていい

たとえそれがどんなに偉い人でも、あなたの感覚を否定する人の言葉には耳を貸さなくていい。

あなたはあなたの心を全力で守って良いのです。

自立に希望を見出す

とにかく毎日はあなたが自立できるようになるまでの時間稼ぎです。

自立し、外に出ることができれば、全く別の世界が広がっています。

そのときのために、家庭の価値観や、否定的な気分をできるだけ身体にしみこませないイメージを持ちましょう。

そこは、あなたが離れていくための場所です。

そこは、あなたの価値観の拠り所ではなく、あくまで仮の住処だと思いましょう。

あなたに自立できる時期が来て、その準備が整えば、家族が何と言おうと旅立つことはできます。

いかにその場所を去っていくか、そのための作戦を練り、そこに希望を見出しましょう。

家族や親を一つの機能としてとらえる

家族や親を絶対的なものではなく、あくまで機能としてとらえてみましょう。

残念ながら自分の住処には家族としての充分な機能は備わっていなかった。

残念ながら、自分の身近な人は親という機能を充分に果たせる人達じゃなかった。

そう割り切りましょう。

あなたが自立できてしまえば、もう保護者はいらないのです。

家族や親にその役割を求めつづけることに固執しなければ、自立した時点で、あなたは自由になれます。

自分という感覚をできるだけ0で保つ

家族から否定的な感情をもらい続けていると自分に自信が持てなかったり、自己肯定感が低くなってしまったりします。それは自然なことです。

人間は自信や自己肯定感を他者との関係においてしか高めることはできません。つまり、その家族と暮らしている間は、あなたは自信や自己肯定感を高めることはできないのです。

プラスにはなれません。マイナスエネルギーしかもらえません。

ですから、そこで踏ん張るためのイメージは、もらったマイナスエネルギーをつねにゼロにするようなイメージです。

毎日やってくるマイナスエネルギーをとにかく身にとどめず、ゼロにする。

いつか、プラスのエネルギーをもらえる環境に身を置くことを夢見ながら、マイナスエネルギーをとにかくため込まないようなイメージをもちましょう。

感情探偵
感情探偵
自信はもてなくていい。自分を肯定できなくていい。ゼロをめざそう。ゼロを保とう。

自分も同じ家族という悪魔の言葉

家族、血のつながり、縁。

それらは、あなたに呪いのようにのしかかるかもしれません。

しかし、基本的に血のつながった同士でも他人です。

あなたとあなたの家族は別の人です。

あなたはあなたの人生をおくるべきです。

家族とは関係のないところで是非、幸せになってください。

気持ちよく家族に幸せを分けれられる程度まで幸せになってください。

そうなれないうちは、あなたは家族のために頑張る必要はない。

あなたは家族のために生きているのではない。

家族もあなたのために生きているのではない。

あなたはあなた、家族は家族。

他人の顔で笑って家族に会えないうちは、まだまだ家族を助けることはできません。

そう思っていて大丈夫、大丈夫なんです。

機能不全家族から抜け出す心の体験的理解ー終わりに

いかがだったでしょうか。

今回は機能不全家族における弱い立場の人に向けて書いてみました。

私の考え方の方向性は、親の保護下にありながらも、あなたは親よりも先に大人になりなさい、ということです。

それは、厳しいことかもしれませんが、保護者が未熟であるなら自分で自分の身を守るしかないのです。

家族という枠を外から眺めるような思考をもつこと。そして、自分の身を守りながら、保護下にいることを演じること。

そして、そんなに遠くない未来に旅立つための準備を虎視眈々と進めること。

人生の下準備の期間に、あなたの人生の色が灰色に決まってしまうなんて悔しいじゃないですか。

とにかく今は無色を保つこと。

一旦外に出てしまえば、あとは自分の好きな色をどこまでも、どこまでも自由に塗っていいんです。

そんなイメージをもってとにかく凌いでほしい。

そこを飛び出していくためのエネルギーを消耗せずに蓄えて欲しい。

それが、誰かの保護下にいるときの人間の無力さを痛い程知っている私からの願いです。

あなたの人生は、あなたの自立と共に始まります。

誰もあなたを止めることはできない。

応援しています。

 

多感な凡人 黒田明彦

 

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