体感と実感

眠れない夜に落ち着くための6つの体験的理解

今回はどうしても眠れない夜に気持ちを落ち着かせるための考え方を書いてみました。人間にとって睡眠というのはとても大事なものですが、眠る方法というものは現在の科学ではほとんど解明されていません。

この記事には、眠るための具体的な方法が書いてあるわけではなく、睡眠に関する私の体験的理解から、眠れない夜にどんな精神であれば落ち着いていけるかということが書いてあります。

興味のある方は読んでみてください。

眠れない夜に落ち着くための体験的理解ー誰も眠り方などわからない

自分はどうやって寝ているか?という問いに充分に答えられる人がいるでしょうか?

誰しも寝るための方法がわかっていて、その方法を使って寝ているわけではありません。

眠れるときは眠れるし、眠れないときは眠れない・・・。

皆、生まれてからこれまで、毎日、毎晩、当たり前のように、なんとなく寝ているにすぎないのです。

眠れない夜に落ち着くための体験的理解ー眠れないと不安になる理由

寝つきが非常に悪い夜はとても不安になりますね。次の日の体調不良を想像して不安になるということもあるでしょうが、基本的に人間は眠れないと漠然とした不安に包まれるようです。

それは、自分自身のコントロール不能状態に直面するからでしょうか。

私たちは普段から睡眠を自分の意志でスイッチをオン、オフするようにコントロールできているわけではありません。

ですから、それがなぜかうまくいかなくなったとき、途方に暮れてしまうのです。

クロダ
クロダ
眠れない夜がおとずれて初めて、私たちは寝る方法を知らないことに気づくんだね。

眠れない夜に落ち着くための体験的理解ー不眠と不眠症は違う

不眠と不眠症は違います。

精神科のDrもよく言っていましたが、人間は布団に入って休んでいるとき、自分としては一睡もできていないという感覚だったとしても、実は気づかないうちに少しは眠っているらしいのです。

完全に寝ていないという状態が持続することは、現実的にはなかなかないらしいです。

しかし人は、満足できる睡眠状態を感じられないと、眠れなかったという感想を持ちます。

実際に眠れていたかどうかではなくて、睡眠に関して強く不満を感じ、強く不安を抱えている状態のことを不眠症というわけですね。

逆に言うと、不眠を訴えていない人の多くが、毎日思い通りの熟睡ができているというわけではありません。

睡眠時間が同じ4時間の人でも、それに悩まない人と、不眠症を訴える人がいるということです。

眠れない夜に落ち着くための体験的理解ー人によって充分な睡眠時間は違う

体質によってその人がある程度元気に生活していくのに必要な睡眠時間は違います。

たとえば世の中にはロングスリーパー、ショートスリーパーと呼ばれるような一般の人よりも長い睡眠時間を必要な人もいれば、極端に短い睡眠時間で健康を保てる人もいます。

自分の睡眠時間に問題があるかどうかは、他者と比べてどうかではなく、日中の自分の体調や気持ちで考えた方が良いでしょう。

ちなみにうつ病など、精神疾患の多くは不眠をその障害の一部としているものが多いです。

それまでの習慣とは著しく違う睡眠状態が続いてしまっている場合は、大きく体調が崩れてしまう前に、勇気を出して精神科を受診したほうが良いかもしれません。

眠れない夜に落ち着くための体験的理解ー睡眠に関与しているものを理解する

人間が睡眠状態に至るための充分な方法を紹介できるわけではありませんが、経験上、人間の睡眠に関与しているであろうものは考察することができます。

当たり前のことをあらためて考えなおしてみることは新たな発見の近道になるかもしれません。

睡眠には生活時間が関与している

睡眠には生活時間が関与しています。人間は決まった時間に必ず目が覚め、また決まった時間に自動的に眠りにつくわけではありません。

社会の中で生活していくには、私たちは、寝るための充分な方法を知らないままに、今の自分の生活時間に合わせて、ある程度寝る時間を調整しなくてはなりません。

しかし、毎日の生活時間が安定しているのであれば、自然と睡眠時間も安定してきます。

逆に夜勤が頻繁にあったり、生活時間が不安定だと、睡眠時間も乱れてしまいがちです。

生活時間の許す範囲で、毎日同じ時間に起き、同じ時間に布団に入ることは、リズム良い睡眠の習慣をつくるのに最善です。

この習慣を作るコツは、とにかくまず、毎朝決められた時間に起きるところから始めることです。そして、余計な昼寝をしないこと。

そうすれば眠気のピークを自分で決めた寝る時間にもっていける可能性が高まります。それでも眠れないときは眠れませんが。

睡眠には興奮状態が関与している

睡眠には直前の興奮状態が関与しています。誰しも寝る前に感動する映画なんかを見てしまうと、眠りにくくなってしまいますね。

寝る時間のちょっと前にたまたま面白い動画を見つけてしまって、寝る時間になっても止められなくなってしまう。そしてそのまま寝る時間がとても遅くなってしまった・・・。そんな経験は皆、あるのではないでしょうか。

夜10時以降はスマホやパソコンを見ないようにすると良いという話もありますが、なかなか難しいですよね。

大事なのは、人間は興奮すると眠りにくくなるということを知っておくことです。自分の行動を振り返り、なるべくしてなったということが理解できれば、そのときの眠れなさに慌てずにすみます。

睡眠にはストレスが関与している

睡眠にはストレスが関与しています。生きていれば、明日は嫌なことが待っているから今日は寝たくないという日もあるのではないでしょうか。

たとえそう思っていなくても、人間には、大きなストレスを抱えていても、それが自覚できないことが結構あります。

ある場面をどうしても避けたいがために、無意識のうちに身体が睡眠を拒んでいるということもあり得ます。不眠が身体からのブレーキサインであるということがあるわけですね。

睡眠には体温が関与している

睡眠には体温が関与しています。寝ているとき、人間の体温は下がるのです。

暑すぎる環境で寝てしまうと、睡眠は浅くなるようです。また、途中で目が覚めてしまうときというのは体温が上がっているときのようです。

しかし、寒くて眠れないということも当然ありますし、寒い環境で寝てしまうと風邪をひいてしまうこともあります。

大事なのは眠っているとき、人間の体温は下がっているという事実を知ることと、丁度良い温度環境が快適な睡眠に必要であると理解することです。

感情探偵
感情探偵
寝る1~2時間前にぬるま湯につかって身体を温めておくと、ちょうど寝るときに身体の熱がうまく放出されて、良い眠りにつながるんだって!

睡眠には寝るときの環境が関与している

睡眠には寝るときの環境が関与しています。うるさい、静かすぎる、枕があっていない、布団が重い、硬い、暑すぎる、寒すぎる、照明が明るすぎる、暗すぎる、などなど、環境から受ける刺激によって、眠りやすさは変わります。

人によって、環境から受ける刺激への反応は違いますので、自分にとってリラックスできる環境を知り、それを整える必要がありますね。

睡眠には身体のコリが関与している

日中頑張った身体は、夜寝るときには大分こわばっています。その身体のコリが心地よい睡眠を妨げてしまうこともあります。

起きているときに意識できている以上に、身体が悲鳴をあげているということがあるということですね。

寝る前に、少しリラックスする時間を取り、筋肉のコリをほぐすマッサージの時間を設けることで、より良い睡眠が得られるかもしれません。

睡眠には荒ぶるエネルギーが関与している

人によっては身体に宿るエネルギーの質によって、生まれつきの不眠体質の人もいるようです。このような人は、一般的な不眠改善の方法があまり役にたたないかもしれません。

しかし自分の生まれ持ったエネルギーの質は変更することができません。

自分なりの睡眠改善方法を模索し続けること、そして、基本的にはその傾向を自分の一部として受け入れ、落ち着いて対処していくしかありません。

眠れない夜に落ち着くための体験的理解ーひと握りの安心を得るための思考

これまで本当に多くの人が不眠に悩んできました。そしてそれを助けたいと思う多くの人が研究を重ねてきました。

しかし、現代において深刻な不眠治療を最前線で行っている精神科での治療が、基本的には薬を使った対症療法(完治を目指すものではなく、症状を和らげる治療)であることを考えても、効果的な不眠の治療法はないと考えるほうが妥当です。

深刻な不眠は治し、排除するものというよりは、受け入れ、ともに歩むものとしていく必要があると思います。

睡眠というものは自分の意志で操作できるものではありません。

不眠症は、「私の意志で眠れない」という感覚からきています。

しかし、事実は、どの人も、自分の意志で眠ることができているわけではなく、眠っているときと、眠っていないときがただ存在するだけなのです。

自分の意志でどうにもならないものを操作することを諦められるとき、人は少しだけ安心します。

その少しだけの安心こそが、その苦しい夜をしのぐ月明かりとなるのです。

眠れない夜に落ち着くための体験的理解ー終わりに

睡眠は人間にとってとても大事なものです。しかし、絶対に眠れる方法というものは現代科学でもまだ解明されていません。

特に睡眠に問題を感じていない人でも、年齢によって、人生のステージによって眠りかたというものは変わっていくものです。

不眠の訴えをもっていない人も、それに悩んでいないというだけで、日々の睡眠の満足度はそれほど高いものではないのかもしれません。

満足な睡眠、100点の睡眠というものをある程度諦められた方が、人生は豊かに感じられるかもしれませんね。

全ての人の眠れない夜に、ほんの少しでも安らぎが生まれますように。

 

多感な凡人 黒田明彦