エネルギー放出体質の逆エンパスは、常に周囲に向かって見えないエネルギーを放出しています。
そのエネルギーの影響は、出している本人も、受けている周囲の人にもなかなか自覚されないので、基本的には無いものとされています。
しかし、まれにその逆エンパスのエネルギーを強めに感じられる人や、無意識に感じ取って、強烈に抵抗する人がいます。
逆エンパスは、そういう人達との摩擦の中で、自分の放出しているエネルギーを自覚するよりも先に、他人の無意識的行動に敏感になっていきます。
今回はそのあたりにスポットを当てて書いていこうと思います。
興味のある方は読んでみてください。
小さなころはすべてが無意識

私の場合、単純に小さなころの記憶に戻れば戻るほど、純粋な逆エンパス体験は増えるように思います。
あの頃を思い出すと、湧き出るエネルギーのままに行動的で、活力にあふれていたというビジョンが浮かびます。
周りを巻き込むことにも何の抵抗もなく、思いのままにいられた感じです。
湧き出るエネルギーのままに行動し続けること、なんというか綺麗な瑞々しいエネルギーに包まれながら、いろんな人を元気にしていくイメージ。

迷いのない屈託のなさ。
逆エンパスだけではなく、周囲一帯の人(子供)皆の、自他の区別の曖昧さがあってこそ成立する空気間のようなものがあるような気がしています。
それは、すべてが一つの無意識に抵抗なく包まれているかのような感覚。
逆エンパス体質を持つ人は、子供時代が一番輝けるんじゃないかと思ってしまうほどです。
エネルギーの影響力と無意識の動き

自分自身の自我の発達に合わせて、そして、同年代の共に過ごす人たちの自我の発達に合わせて、逆エンパスはだんだんしんどくなっていきます。

逆エンパスを含めた同年代の人たちの自我が発達、複雑化しだし、それを守るために防衛的な動きが増えてくると、不可解で理不尽な体験をすることが増えてくるからです。
理不尽な攻撃と高まる防衛性
逆エンパスの人は、泉のようにエネルギーが湧きたっていて、それを周りに向けて常に放出しているイメージです。

それは、本人が元気に、活発に活動しているときが特に顕著です。
しかし、まず、多くの逆エンパスは自分がエネルギーを放出していることに気が付いていません。
また、逆エンパスのエネルギーは、周りにいる人の意識にではなく、主に無意識下に影響を与えつづけます。
意識に直接影響を与えるわけではないので、多くの人は、逆エンパスのエネルギーから影響を受けているということに気が付きません。
7割の人がエネルギーの動きを感知できない
大体10人中7人の人が、逆エンパスのエネルギーの影響をほとんど感知できないでしょう。
せいぜい、あの人はなんか目立つなとか、なんか偉そうだな、とか、そのようなところをうっすらと感じる程度でしょう。

このとき、エネルギーの流れを自覚していない逆エンパスが体験するのは、
「普通にしていたのに、目立つと言われた、偉そうと言われた、ショック。」
こんな感じですね。
1割の人はエネルギーを感じ、表明できる
大体10人中1人の人が、逆エンパスの人のエネルギーの影響を自覚して、なんとなく表明できます。

このとき、エネルギーの流れを自覚していない逆エンパスが体験するのは、
「変わったことを言う人だな・・・。」
ぐらいなところでしょうか。
実際は、このように、エネルギーやオーラのようなものを感じて、しかもそれを率直に伝えてくれるような知人にはなかなか出会えない逆エンパスも多いかもしれません。
目に見えない不思議な体験を言い合うためには、信頼関係も必要ですからね。
2割の人はエネルギーに抵抗する
そして、厄介なことに大体10人中2人の人が、逆エンパスのエネルギーの影響に抵抗してしまいます。
具体的に攻撃的な態度をとる人もいれば、回避的な態度をとる人もいます。
これは、逆エンパスのエネルギーの無意識下の影響に対する、抵抗ですので、その行動の意図が逆エンパスのエネルギーに抵抗している本人にもわかっていません。
攻撃的態度でいうと、「なんかむかつく」や、「なんか癇に障る」などという因縁のつけかたが代表格です。
回避的な態度でいうと、逆エンパスの人が何か話しだすと、ササッと席を立ったり、急にソワソワと別の行動をとったりするパターンがあります。

このとき、エネルギーの流れを自覚していない逆エンパスでも、さすがに、
「何かおかしい・・・。」
と思うようになります。
最初は偶然だと思うのですが、相手の不自然で強烈な反応を繰り返し目撃すると、いつしか自分の言動に対して、その意図とは関係なく、過剰に反発してくる人がいるのだと、少しずつ理解するようになるのです。
(逆エンパスのエネルギーは、何もしなくても出ているようですが、行動や、発言の際には放出されるエネルギーが濃くなるようです。)
そこで、基本的に感受性の強い逆エンパスの人がどういう発想になるか・・・?
「自分が悪いんだ、気を付けよう」と、思うのです。
そして、誰にも不快な思いをさせないように、と緊張しだします。
また、外の世界では、どこの誰に影響を与えて、どんな反発がくるかもわからないから、できるだけ引っ込んでいようと思うようになる人もいるでしょう。
無意識に敏感になる逆エンパス

7割の人が逆エンパスのエネルギーの影響に良くも悪くも無関心で、
2割の人が逆エンパスのエネルギーの影響に抵抗してくるとなると、エネルギーの流れを自覚できていない逆エンパスとしては、何か常に悪いことをしているような気持ちになり、自分が他人に与える影響に過敏になっていきます。
また、他者の無意識の反応には特に敏感になっていきます。

逆エンパスのエネルギーに対する抵抗は、無意識下の動機によって行われますので、相手がどう意識して行動しているかだけを見ていても、逆エンパスは自分の身を守れません。
相手の無意識下の動機による行動に対応できないと、一方的に攻撃を受けてしまうからです。
そうやって逆エンパスは、自分の身を守るために自然と相手の無意識の動きを分析、洞察する機会が増えていきます。
そして、相手の動きの機微、醸し出す雰囲気から感情を洞察することも上手になっていきます。

「相手の意識はこう思っているようだが、相手の身体はこう感じて、こう動いたのだ。そしてそれは、さっきの私の言動が影響している。」
逆エンパスは、相手の意識が追わない相手自身の動きを必死に追いかけていきます。
自分で自分の身を守るために、相手以上に、相手を理解しなくてはならないのです。
相手の無意識に影響を与えてしまう逆エンパスは、相手が意識している行動以上に、相手の無意識的な行動に常に関心を払っている。
相手の無意識的な行動を誘発しやすい逆エンパスは、相手の意識の管理下にない、無意識の攻撃から自分の身を守らなくてはならないからだ。
したがって、逆エンパスは、相手の無意識を管理しなくてはならないという感覚すらうっすらともっている。
相手の無意識の動きへの対応を取捨する

相手の意識の管理下にない、無意識な行動が見えるようになってしまう逆エンパス。
一度認知すると、逆エンパスのエネルギー掌握によって、どんどん敏感に情報が拾えるようになってきます。
しかし、相手の無意識の動きに逐一反応していると、とても疲れてしまいます。
大事なのは、相手の無意識の動きは、危険なものでなければ放っておいてよいと言うことです。

その辺の見極めは、失敗しながら学んでいくしかありません。
身近に、相手の無意識の動きがはっきりと見えていながら、それに対して、必要な分しか反応しない、上手な区別の仕方をしている人に出会えると、大分イメージがしやすくなるんですけどね。
逆エンパスと無意識、まとめ

逆エンパス体質でも、自分のエネルギー放出をイメージできず、自覚していない人は多いと思います。
しかし、エネルギーの流れがイメージできていなくても、
- 周りの反応に違和感を覚えることが増える
- 理不尽な攻撃行動や回避行動にあい、警戒心が強まる
- 自分の身を守るために、相手の無意識の動きに敏感になる
- 相手の無意識が見えるようになる
このような感じで相手の無意識が見えるようになる人はいます。
防衛的な理由で身に着いた能力ですが、この能力を極めていくと、たとえば「ケア」を重要な役割とする仕事につくと、存分に力を発揮できます。
相手以上に相手のことを大事にできるから当然ですね。
あなたを守るために培われてきた無意識が見える能力が、今度は、大事な誰かを守るための能力として、開花されますように。
月の逆エンパス、黒田明彦でした。
私のエネルギー、もらってね。