逆エンパス

2つのエネルギーギャップ【逆エンパス的エネルギーロジック】

日本で初めての逆エンパス本

人が生きていると、エネルギーが生まれます。

また、人は他人との交流の中でエネルギーを与え合いながら生活しています。

他人とのエネルギーの交流が上手くいっているとき、人は関係に満足し、他人とのエネルギーの交流が上手くいってないときに、人は関係に不満を感じます。

今回の記事は、他人とのエネルギー交流が上手くいかない状態、その原因の一つである、エネルギーギャップについて考えてみようと思います。

興味のある方は読んでみてください。

【2つのエネルギーギャップ】対人におけるエネルギーの不調和

人間関係が上手くいかないときは、対人におけるエネルギーのやりとりにギャップがあり、それを自覚できていないときが多いです。

自分が放出したエネルギーに比べて相手から返ってきたエネルギーが少ない

人は、自分の放出したエネルギーに見合ったリアクションを相手に要求するものです。

たとえば、私が相手に向かって、3のエネルギーを放出したときは、相手から私に向かって、3のエネルギーが返ってくることを期待するのです。

たとえば私が、自分のつらい話、苦労話をしたとき、相手が受け止めてくれた、聞いてくれたと思えるのは、自分が放出したエネルギー量に見合ったリアクションを相手にしてもらえたときなのです。

私は、3のエネルギーで話したのにもかかわらず、1のエネルギーしか返ってこなければ、非常に寂しい気持ちになります。

勇気を出して、言いづらいことを言ったのに、相手のリアクションがものすごくそっけない。

聞いてもらえた感じがしない。

共感してもらえていない。

言わなきゃよかったと思ってしまう。

これは、放出したエネルギーと返ってきたエネルギーにギャップがあるからですね。

私→3エネルギーを放出し、1エネルギーしか返ってきていないので、2エネルギー分不満。

相手→3エネルギーのうち、2エネルギー分は受け取っていないか、受け取った上で飲み込んでしまっている。飲み込んでしまったエネルギーはダメージと感じやすい傾向がある

なぜ、等倍のエネルギーが返ってこないのか?

人は、他人に当たり前のように、自分の放出したエネルギーと同等のエネルギーが返ってくることを要求しますが、そもそも、相手にもらったエネルギーと同じ量のエネルギーを返すことは、本当に難しいことなのです。

相手のエネルギーを受け止めきれなかったり、飲み込んでしまうことは、日々当たり前のようにあることです。

いつでも相手にもらったエネルギーをそのままに返すことができる人は、いつでも抵抗なく自由に自分のエネルギー放出ができる人であり、それに対して充分責任のとれる人です。

それができるようになるには、かなりの人間的な成熟が必要です。

多くの人にそれを当たり前のように求めるのは、難しいということを知る必要があるでしょう。

感情探偵
感情探偵
普段からエネルギー放出量の多い人は、同時に周りの人に、多くのエネルギーのお返しをもらおうとしていることを自覚する必要があるかもね。それは、相手の負担になっちゃうこともあるから注意だね。

返ってきたエネルギーが多すぎてもギャップになる

逆に、自分が3のエネルギーを放出したにも関わらず、相手から6とか7のエネルギーが返ってくると、非常に驚いてしまいます。

状況によっては、相手から攻撃を受けたような気分になるときもあります。

自分の感じたことを率直に言っただけなのに、激しく反論されたり、皆で楽しくおしゃべりしていたら急に怒り出す人がいる場合などが、そんな感じですね。

これもエネルギーギャップがある状態です。

私→3エネルギーを放出したら、相手から6エネルギー返ってきたので、3エネルギー分不調和。そのエネルギーをさらに放出できなければ、嫌な気分になってしまう。

相手→3エネルギーを受け取ったが、何らかの原因でそのエネルギーは増幅され、6エネルギーを放出するに至る。

なぜエネルギーが増幅してしまうのか?

他人の発言や態度により、自分の見たくない部分が見えそうなとき、それを隠そうとするエネルギーが上乗せされ、相手へ返すエネルギーが増幅されてしまうことがあります。

また、相手を自分の思い通りにしようとする支配のエネルギーが上乗せされることもあります。

相手からもらった3のエネルギーに対して、自分の見たくない部分を隠そうとするエネルギーが3加わり、6のエネルギーを返してしまう。

相手からもらった3のエネルギーに対して、相手を思い通りに動かそうとするエネルギーが3加わり、6のエネルギーを返してしまう。

増幅してしまった分のエネルギーは、相手にとっては、不可解であり、暴力的に感じることもあります。

また、増幅分のエネルギーは相手にとって不調和を生んでいますので、必ずどこかでまた、形を変えて自分の身に返ってきます。

【2つのエネルギーギャップ】対人におけるエネルギーギャップの対処の仕方

  1. エネルギーを自分で自由に操作するのは難しいと知ること。
  2. どういうときにエネルギーは生まれやすいかに敏感になること。
  3. 生まれたエネルギーはなかったことにはならないことを理解すること。
  4. 自分のエネルギーを自覚すること。
  5. 自分と相手のエネルギーギャップに気が付くこと。
  6. そして、できるだけ自分でフォローすること。

大事なのはエネルギーギャップに気がつくこと

相手から放出されているエネルギーと自分が放出しているエネルギーのギャップに気を配りましょう。

まず大事なのは自分のエネルギーの流れに敏感であることです。

自分で自分のエネルギーを自覚できなければ、相手のエネルギーとのギャップにも気が付けません。

どうやって自分のエネルギーに気が付けばいいの?

分かりやすく言えば、自分の興奮度と緊張度を自覚することです。

それは、声の大きさ、声色、言葉の量、所作の激しさなどに現れます。

【2つのエネルギーギャップ】自分に生まれたエネルギーを現実化できなくなる

人は自分に生まれたエネルギーを適切に放出できないと、元気に活動していけません。

たとえば、誰かとのやり取りの中で、自分に否定的な感情エネルギーが生まれたとします。

しかし、

このエネルギーをそのまま放出してしまうと相手を傷つけるかもしれない。

また、怒ったり、我儘を言う自分を自分が赦せない。

こういうブレーキがかかって、生まれたエネルギーは滞ってしまうことがあります。

自分の中で生まれたエネルギーと、放出可能なエネルギーにギャップがある。

これが2つめのエネルギーギャップです。

滞ったエネルギーは、消えていってはくれず、身体に保持されたままです。

さらに、そのエネルギーを保持していることを自覚するのは身体にとって苦しいことなので、身体は、その滞ったエネルギーを自覚しにくくしてしまいます。

そして、そのエネルギーは、知らず知らずのところで不適切な形で放出されるか、心の一部をずっと占拠してしまうかのような感じになってしまうのです。

エネルギーの生まれる音

マナーの悪い人を見るとイラっとする

時間にルーズな人を見るとイラっとする

人に優しくない人を見るとイラっとする

たとえば、このようなイラッは、エネルギーが生まれた音です。

それが、近しい人であれば、あるほど、このイラッというエネルギーの生まれる音は大きいことでしょう。

相手を傷つけたくない。

我儘を言うような自分が赦せない。

しかし、このような思いが強く、いつもそのエネルギーを放出できずに我慢していると、次第にこのイラッという音が聞こえなくなってしまうのです。

エネルギーが生まれていることは確かなので、そのエネルギーは他のどこかで態度や行動に少しずつ漏れていくか、心のどこかで重い荷物のままになってしまいます。

【2つのエネルギーギャップ】自分に生まれたエネルギーを現実化していくには

自分に生まれたエネルギーを現実化するのが上手くできなくなってしまうのには、色々理由があると思いますが、かなり多くの人が、自分の親に愛されたいがために、自分に生まれたエネルギーを放出することが難しくなってしまうようです。

親の愛情を受けることは、小さな子供にとって、どうしても必要なことです。

子供はそれを得るためなら、親に望まれない自分のエネルギー放出を犠牲にします。

そして、次第にそのエネルギーの滞り自体を感じられなくなっていくのです。

これは、子供が生きていくためには、自然なことのようです。

しかし、その子供が成長し、ある程度自立ができるようになると、自分のエネルギーの滞りにうっすらと違和感を感じられるようになってきます。

また、徐々に、その犠牲になったエネルギー放出によって、対人関係における不具合が目立つようになることもあるかもしれません。

滞ったエネルギーを解放するには

これら、滞ったままのエネルギーを解放するには、親に望まれなかったエネルギーの放出は危険なものであるという、感覚とお別れする必要があります。

それは、今の自分なら、親の保護がなくても、生きていけるということを実感することでもあります。

そのためには、経済的にも、精神的にも親との同一化から抜け出している必要があると思います。

経済的にというのはわかりやすいでしょうが、精神的に親の同一化から抜け出すというのはどういうことでしょうか。

それは、つまり親子の絆よりも、自分自身の感性を頼って生きることができるようになるということです。

血がつながっていても、親と子は他人同士です。

完全な別人となって生きて良いのです。

その感覚を自分に赦すことができ、はっきりと実感できたとき、小さな頃、生きていくために自分を縛った鎖が必要性を失い、静かに溶けていくのです。

【2つのエネルギーギャップ】終わりに

対人間におけるエネルギーギャップと、自分に生まれたエネルギーと放出できるエネルギーのギャップについて考えてきました。

人は、丁度良いエネルギーの交流ができないと、どんどん調子が悪くなっていくようです。

しかし、エネルギーの生まれ方は、人それぞれ同じではないということが、それぞれの人にとって丁度良いエネルギー交流を難しくさせています。

あちらを立てれば、こちらが立たず。

悩ましいものです。

ちなみに、カウンセリングはエネルギーの調整にもってこいです。

カウンセラーの方は、自分のエネルギーを抑えて、相手のエネルギーの調和に集中するからですね。

エネルギーの不調和を自覚することができる人は、カウンセリングサービスの利用を検討してみるのもいいかもしれませんね。

あなたが、活き活きとしたエネルギーライフをおくることができること、願っております。

多感な凡人 黒田明彦