こんにちは。
逆エンパスについてとにかくたくさん記事を書いている黒田明彦です。
今回は発信力について少し掘り下げていきたいと思います。
エネルギー放出型の逆エンパスは、もちろん発信力が強いと思いますよね?
しかし、発信力の一般的な解釈をあらためて考えてみると、逆エンパス=発信力が強い、ではなさそうなのです。
今回は、私の経験から発信力を鍛えるための方法も書いています。
興味のある方は読んでみてください。
そもそも発信力ってなに?

私の場合、発信力という言葉からは、とにかく何かを放出しまくる力というイメージが沸きますが、一般的には発信力という言葉の解釈は「自分の考えや意見を相手に分かりやすく伝えること」とされているようです。
発信とは、受信できている相手がいなければ成立しないということですね。
ですから、何かを生み出すだけではなく、生み出したものをしっかり相手に届けることができてはじめて、発信力があるということになります。
猛るエネルギーをただ放出しているだけでは、発信力の強い人とはならないわけですね。
発信力の強い人ってどんな特徴のある人?

発信力の強い人ってどんな特徴があるのでしょうか?
そしてそれは逆エンパスの特徴とも当てはまるものでしょうか?
少し比べて見ましょう。
発信力が強い人の特徴
- とにかく行動力がある
- 意見を受け入れる
- 自分に自信を持っている
- 人を動かす力がある
- プレゼン(提案)力がある
逆エンパスは発信力が強いのか?

これから発信力の強い人の特徴を逆エンパスの特徴と比較検討してみます。
逆エンパスは発信力が強いのか?①逆エンパスはとにかく行動力がある?
逆エンパスはエネルギーが泉のように湧いてくるという感覚をもっていて、ADHDと間違われるぐらいに行動力があります(個人差はあります)。
非常に敏感なセンスを持っている人もいますので、引っ込み逆エンパスになっている人もいますが、基本的には行動力がある人が多いです。
この特徴は、バッチリと当てはまりますね。
逆エンパスは発信力が強いのか?②逆エンパスは意見を受け入れるのが得意?
逆エンパスは純粋性が高く、いわゆる我の強い人が多いです。
逆エンパスの純粋性は、不純なものに敏感に反応して、拒絶してしまうところがあるので、感覚的に許せないものが他人よりも多く、受け入れられないものが多いと思います。
逆エンパスはどちらかというと、他人の意見を受け入れるのが得意ではないと言って良いのではないでしょうか。
逆エンパスは発信力が強いのか?③逆エンパスは自分に自信を持っている?

逆エンパスは生まれながらにして強いエネルギーを抱えていますが、自分に自信があるかどうかということは別の話です。
逆エンパスのエネルギーを活かしきることはたやすいことではなく、自分の強いエネルギーを持て余している逆エンパスは多いと思います。
周りの人も逆エンパスのエネルギーを必ずしも活かせるわけではないので、逆エンパスのエネルギーを抑えよう、抑えようとしてしまうこともあり、逆エンパスがエネルギーを発揮する場がもらえず、評価も満足にされないので、自信を失いやすいということは多いです。
環境に恵まれなかった逆エンパスは、活かしきれない強いエネルギーが裏返り、自分を責める癖がついてしまっている人もいるでしょう。
抱えているエネルギーの強さと自信は比例しません。
逆エンパスは発信力が強いのか?④逆エンパスは人を動かす力があるか?
逆エンパスには人を動かす力があります。
人を自分のエネルギーに巻き込んでいくことがとにかく得意です。
変な言い方ですが、逆エンパスはそうしたいと思っていなくても、周囲一帯を自分の色に変えてしまうエネルギー体質なのです。
ですから、逆エンパス自身の心の成長が未熟だと、いろいろと問題があるわけですね。
逆エンパスは発信力が強いか?⑤逆エンパスはプレゼン(提案)力があるか?

逆エンパスの周囲の巻き込み方は、どちらかというとエネルギーの浸食現象のようなものです。
逆エンパスには、プレゼン力に関係なく、相手を同調・同化させてしまうような力があります。
この逆エンパスの浸食力と、プレゼン(提案)力はしっかりと分けて考えるべきだと思います。
プレゼン力が高くなければ、逆エンパスのエネルギーの浸食率が低い現場では、全く逆エンパスの提案が通らないということも全然あります。
逆エンパスは発信力が強いのか?をまとめると
発信力とは、あくまで、自分の考えや意見を相手に分かりやすく伝える力です。
逆エンパスに生まれながらに備わっている力は、言い方は悪いですが、自分のエネルギーを相手に押し付け、同調・同化させていくような力です。
逆エンパスは無意識のうちにその力に頼って人間関係を構築していることもあります。
したがって、逆エンパスは生まれたままの姿では、むしろ発信力が低いと考えるほうがよいのかもしれません。
ただ、逆エンパスが発信力を鍛えた場合は、生まれながらに備わっている力が建設的に作用して、非常に発信力の強い人間になることができるかもしれません。
逆エンパスは発信力が育ちやすい

逆エンパスには些末な刺激を感じ取る力と、感じ取った刺激を深く情報処理していく力を持っている人もいますので、自分の発信が相手にどんな影響を与えたかを敏感に感じ取ることができます。
ですから、とにかく発信する機会をもち、そこから相手のリアクションを敏感に感じ取り、学んでいくことができれば、普通の人の何倍ものスピードで発信力を高めていくことができるのです。
発信力の強さ
逆エンパス<<<普通の人<<<発信力を鍛えた普通の人<<<発信力を鍛えた逆エンパス
逆エンパスが発信力を鍛える方法

発信力を鍛える方法は、一般的には、
- 言いたいことをメモにとり、整理してから伝える
- 結論や結果を先に伝える
- わかりやすく、シンプルな言葉で表現する
- 相手の立場や状況に配慮して伝える
- 相手の反応を見て、相手の理解度を確認する
- とにかく発信の継続が大事
このようなところがあげられます。
今回、私はとくに逆エンパスの発信力を鍛えるのに良い方法をお伝えします。
逆エンパスが発信力を鍛えるのはエンカウンターグループがベスト
逆エンパスが発信力を鍛えるのにベストなのはエンカウンターグループに継続的に参加することです。
エンカウンターグループってなに?

エンカウンターグループは、カウンセリングの神様、カール・ロジャーズが考案したグループセラピーです。
4人~20人ぐらいの人が集まって、誰に何を指示されることもなく、語り合う場ですね。
これから、このエンカウンターグループがなぜ発信力を鍛えるのに有効なのかを簡単に説明します。
エンカウンターグループは発信力に重要な、伝わりやすい言葉のセンスを鍛える
エンカウンターグループは語り合いの場です。
その語りの内容は非常に個人的な内容になります。
個人的な内容の正しい語り方、正解の語り方などは誰も教えることができません。
個人的な語りは、いかに自分がスッキリできるか、いかに自分が言い切り、ホッとできるか、ということを自分の体感だけで探りながらやっていくことになります。
エンカウンターグループは、自分がスッキリできるよう、ホッとできるように語る訓練の場です。
そして、自分がスッキリできるように、ホッとできるように語ることができているときは、実は自然と他の人にもわかりやすく、伝わりやすい内容になっているのです。
エンカウンターグループの場で自分語りを繰り返し、自分がスッキリでき、落ち着けるような語り方を試行錯誤しながら身につけていくことは、相手にとってわかりやすい、伝わりやすい語り方、言葉のセンスを身につける訓練にもなっているのです。
エンカウンターグループは発信力に重要な、言語化能力を鍛える

エンカウンターグループで自分を語る訓練をしていくと、より自分という感覚がはっきりしてきます。
自分という感覚がはっきりしてくると「自分の伝えたいこと」が、日頃からはっきりと言語化しやすくなります。
発信力は、伝えたいことが正確に言語化できるかということがとても大事になってきます。
エンカウンターグループに参加し続けることによって、より自分の気持ちを正確に言語化していく訓練が効率的にできます。
エンカウンターグループは発信力に重要な、相手のリアクションの見極めが容易

エンカウンターグループとは真実の出会いの場です。
そこで行われる交流は感受性を高め、嘘偽りがほとんどありません。
エンカウンターグループでは、自分が語り手である場合は、心底自由ですが、自分が聞き手の場合、語り手の語りがどうすればより深まっていくかという視点で関わっていくことになります。
そういうとき、意外にも必要なのは、聞き手の発信力なのです。
エンカウンターグループの中では、語り手は嘘偽りのないリアクションをしてくれますので、聞き手は聞き手の質問や関わりが、語り手にどんな影響を与えたかをしっかりと学習していくことができます。
そして、語り手に対する、より効果的な関わり方を模索しているうちに、自然と発信力が鍛えられていくのです。
このようにエンカウンターグループの深い交流、率直なやりとりの中では、語り手はもちろんのこと、聞き手であっても、発信力(自分の考えや意見を相手に分かりやすく伝えること)を鍛えていくことができるのです。
なぜエンカウンターグループと逆エンパスの発信力訓練の相性は良いのか?

単純に逆エンパスのエネルギーは1対1の時よりも、グループに対している時のほうが輝きを増します。
また純粋性の高いグループの中では、自分の発信やエネルギーの影響力を計りながら、自分の発信力を厳密に検討することができ、効果的に鍛えていくことができます。
さらに、参加者それぞれの独自性、自主性、自由を重んじるエンカウンターグループは、逆エンパスの干渉衝動・介入衝動をコントロールするための訓練の場にもなります。
エネルギーを浸食することなく、相手らしさを最大限尊重できるように相手の語りをしっかりと見守る・・・。
エンカウンターグループの中で他人が、誰のエネルギーに浸食を受けることもなく、自らの語りの中で自らのエネルギーに包まれながら元気になっていく姿を見届けることは、逆エンパスの干渉衝動・介入衝動を制御しようとする意志に勇気を与えます。
そして最後に、操作性の全くないエンカウンターグループは、逆エンパスの純粋性を解放できる、他ではなかなかない、非常に心地よい場所なのです。
逆エンパスは発信力が強い?発信力の鍛え方おわりに

逆エンパスの発信力について検討し、その鍛え方についても書いてきました。
まず基本的に発信力とは、ただ放出するだけの力ではなく、相手に伝える力であるということでしたね。
またエネルギーの強い逆エンパスだから、必ずしも発信力が強いわけではなく、ある程度鍛えないと、むしろ発信力は弱いかもしれないとも考えてきました。
発信力には、自分の伝えたいことが自分自身でしっかりと言語化でき、相手に伝わりやすい言葉を選んでいけるセンスも重要です。
発信力を鍛える方法はいろいろあるのでしょうが、今回は私自身の経験からエンカウンターグループをお勧めしてみました。
逆エンパスの発信力を鍛えるにエンカウンターグループが良いのは、単純に相性が良いからです。
おそらくカール・ロジャーズも逆エンパスだったのではないだろうかと私は勝手に思っています。
エンカウンターグループ、面白いですよ。
ここまで長々と読んでいただき、ありがとうございました。
月の逆エンパス、黒田明彦でした。
私のエネルギー、もらってね。