エンパス、逆エンパスなど、とても敏感で繊細な気質の持ち主が、他人との境界線が薄すぎるため、ストレスがバーストし、心の病気になってしまわないためのバウンダリー動画。
導入編のラストの動画の補足ブログです。
習得は難しいですが、カウンセリングマインドによって培った、最強のバウンダリーを紹介します。
【動画】断ち切れ!最強のバウンダリーとは? 【言葉のバウンダリー】
まずはこちらの動画をご覧ください。新しい編集ソフトを使って頑張りました。あと、サムネも頑張りました。
以下、がっつりと補足説明していきます!
繊細で敏感な人たちに必要なバウンダリー

他人との境界線が薄く、対人関係でストレスがとても大きくなりがちな、繊細で敏感な人たちは、心の病気になってしまうリスクがあります。
そのためにも、対人ストレス軽減のために、しっかりとしたバウンダリーの技術を体得していく必要があります。
バウンダリーを身につけるのは体質改善を目指すようなもの
バウンダリーを身につけるということは、ほとんど体質改善を目指すようなものなんです。
この動画を見ただけ、ブログを読んだだけでできるにようになるわけではなく、地道にしっかりとした修練を積んでいかないと、なかなかできるようにはならないということは理解してください。
バウンダリーは、語学やスポーツと一緒で、頭で理解しただけで、できるようになるものではなく、実践の中で身につけていくものだということですね。
何度も何度も失敗しながらね。
最強のバウンダリーとは?

これは私がずっとカウンセリング学習という名前で修練を積んできたものであり、どんな人間にも必要な、自分と他人をしっかり分けるための術というか知恵です。
そういうバウンダリーの技術がカウンセラーには必須なんですよ。
カウンセリングの場面って本当にいろんな人が、本当にいろんな話をしにやってきます。
そこで、カウンセラーは本当に辛い体験の話や、苦しみの話を聞くこともあるわけです。
皆さん、少なからず経験があると思いますが、相手の話す言葉に同情しすぎたり、自分自身の辛い思い出が蘇ったりしてくると、もう、聞いている方がしんどくなってしまって、相手の話なんて聞いてられなくなってしまいますよね。
カウンセラーは、そんなことになってしまわないように、常にバウンダリー思考をもち、バウンダリーの技術を使って、クライエントの前に座っているのです。
カウンセラーはただ聞くだけと揶揄されがちですが、様々な感情、エネルギーが飛び交うクライエントの言葉をただ聞くということが、どれほど大変なことでしょうか、ということです。
カウンセリングの技術=バウンダリーの技術
この辺りの話は、共感力の高い人ほど、頷けるのではないでしょうか。
しっかりバウンダリーができていなければ、相手の言葉に影響を受けて、瞬く間に調子を崩してしまう。
それは、カウンセラーも一緒なのです。
カウンセリングの技術=バウンダリーの技術。
カウンセリングの実践というのは、バウンダリーの実践そのものです。
正直、カウンセリングは、感情移入がどうとかの前に、まずバウンダリーをどれだけ実践できるかということが大事になってきます。
カウンセリング学習の実践こそが、生きやすさにつながった
私にしてみれば、カウンセリング学習の実践こそが、自分のこの広がりすぎていくような、他と融合していってしまうようなセンス、この気質のまま社会で何とか生きていくための術だったのです。
私は、カウンセリング学習の実践のお陰で、なんとか自分のまま、社会に適応することができていたわけです。
最強のバウンダリーとは、言葉のバウンダリー

さて、他人との境界線は、どこでバッツリと引かれていくものなのでしょうか。
それは、言葉です。
自他の区別、境界線は、全て言葉で引かれていきます。
自他の区別は、言葉で分ける
つまり、自分の言葉と、相手の言葉の区別で、自分と相手をしっかりと区別するのです。
これが、どうにか分けられるかどうかで、自他の境界線が薄い、繊細で敏感な人たちの生きやすさが決まってきます。
自分の言葉、相手の言葉とはいったい何なのか?
この言葉のバウンダリーの急所ですね。
自分の言葉、相手の言葉ってのは一体なんなのでしょうか?
この2つは、どこで区切れるのでしょうか。
これから、説明することは、とてもシンプルです。
- 相手が声にした言葉
- 相手が文字にした言葉
相手の言葉と言えるところは、たったこれだけです。
黒田明彦の言葉と、このブログを読んでいる人の言葉
たとえば、このブログを書いている私と、このブログを読んでいるあなたの1体1の関係で考えたとき…。
このブログに書いてある文字は、全て全て、黒田明彦の言葉であり、読んでいるあなたの言葉ではありません。
そして逆に、このブログに書いてある文字以外の言葉は、すべてすべて、黒田明彦の言葉ではなく、あなたの言葉なのです。
この文字を読んで生まれた、あなたの、
- 印象
- 感情
- イメージ
- エネルギー
これらは、すべてすべて黒田明彦の言葉とは関係のない、あなたの言葉です。
厳密な話をすれば、ここに書いてある文字を一文字でも変えて捉えた途端、それは、黒田明彦の言葉ではなく、あなたの言葉になってしまうということです。
言葉による自他の区別
この言葉による自他の区別が、日常の口頭のやり取りでも言えるわけです。
相手と自分の関係において・・・、
相手が声にした・音にした言葉、そのまま、そのもの、それ以外は…、
どんな言葉もすべて、すべて自分の言葉ということです。
相手の言葉がそのまま受け取れていないとき
つまり、相手の言葉をそのままのすがたで受け取れて(聞けて)いないとき、その全ては、バウンダリーができていないときなのです。
相手の言葉と自分の言葉を混ぜて聞いてしまっているということが、自覚できるようになるといいね。
この世界に相手と指させるものは・・・
相手の言葉を変えて聞いたらそれは、バウンダリーできていないということ。
この世界は、ほとんど自分自身の言葉だけで、できあがっています。
そんな世界において、相手と指させるものは、相手の直接出した言葉しかないのです。
たとえば・・・
相手があなたに、「バカだね」って言ったとする。
この「バカだね」は、相手です。相手の言葉です。
そしてこれを聞いて、いろいろいろいろ聞こえてきてしまう言葉は、すべてすべてあなたの言葉なんです。
相手の言葉はただ「バカだね」これだけ。
ここから一歩も動いていない。
この人、私の何を見てそう思ったんだろう。私は、確かに成績優秀ではなかったけど‥。なんでそんなこと言われなきゃいけないの・・・。悲しい、恥ずかしい、許せない!
色々色々考えるでしょ。
これ全部自分の言葉。
相手とは全く関係がない。
ここ大事です。
相手の言葉を聞いてあなたに浮かんだ言葉は、相手の世界とは全く関係のない言葉なんです。
言葉によって世界が分かれる

そんなふうに、言葉によって、世界が分けられてくると、日常の中で、他の人が、どれだけ自分の言葉と他人の言葉を混ぜこぜにして暮らしているかがよくわかってくる。
他人の事なら良く見えますからね。
Aさんの言葉とは関係のない言葉に反応し、BさんはAさんに怒る。
そしてまた、AさんはBさんの言葉とは関係のない言葉に反応し、Bさんに怒る。
これが日常です。
たとえ、世界の区別がついたとしても・・・。
繊細で敏感な人は、相手の言葉を聞いた瞬間、グサッという音が本当に聞こえるんじゃないかというくらいの言葉の刺さり方をするし、バァン!ってエネルギーが湧いちゃったりする。
これは、瞬間的なことなんです。
だから、もうもう、相手がなんて言葉を言ったかなんて聞けるわけもない。
受け取った刺激が強すぎて、相手の言葉なんて、どっかに飛んでっちゃうんですよ。
だから、繊細で敏感な人のバウンダリーは難しい。
でも、だからこそ、いつもいつも、相手が言った言葉はなんだったのか、ということに注目するということ。
自分の受けた刺激ではなくて、相手の声にした言葉のほうに注目するんです。
最初は難しいかもしれない。
だけど、常に相手が言ったそのままの言葉をとらえようとする姿勢は、相手の言葉から受けた刺激を必ず和らげてくれる。
だから、相手の言葉と自分の言葉を徹底して分けてみるっていうのを是非やってみてほしいんです。
言葉の相(すがた)

この言葉のバウンダリーには、言葉の相(すがた)という考え方が大事になってきます。
言葉には相(すがた)がある。
その言葉の相(すがた)で、自分と相手の世界は分かれていくのです。
大事なのは、相手が言った言葉の相(すがた)と、自分が聞いた言葉の相(すがた)が同じかどうかに、常に関心を払う事。
カウンセラーの応答の7割は、この確認作業です。
私たちは、本当に、相手の声にした実際の言葉の相(すがた)とは関係のないところでやりとりしてしまっている。
それを厳しく自覚しましょう。
相手が、あなたバカねと言うのなら、
「あなたバカね」という言葉だけが、相手の言葉、相手の世界の言葉。
ただ、そこだけを聞いているかどうか。
そこからの派生は全てこちらの世界の言葉。
目の前の相手とは関係のない言葉。
そこで、バチっと切れるかどうか。
最強のバウンダリーまとめ

これ、実際にやってみると、本当に上手くいかないんです。
だけど、ちょっとやってみるだけで、感じることもあると思います。
単純に現実を考えてみてください。
私たちは、相手が言ってもいない言葉に、悩み苦しみまくっている。
私たちは、相手の言葉ではなく、私たち自身の感性によって苦しんでいるのです。
境界線、バチっと引いてみませんか。
冥王 黒田明彦でした。
僕のエネルギー、もらってね。