HSP(Highly Sensitive Person)は、物事を深くとらえることが得意で、繊細で敏感であり、共感力が高い人のことです。
このような特徴を持つ人は、恋愛時「重い」と相手に言われがちなのではないでしょうか。
相手の気持ちやエネルギーを敏感に感じ取り、それを深々と処理していってしまうHSPの特徴は、気持ちや性格の問題ではなく、体質的なものです。
それらは、親密な人間関係においては顕著に表れます。
恋愛時にはそれが重さと、とらえられてしまうのも無理はないでしょう。
しかし、相手はそのHSPの恋愛の重さが体質からきていることを理解するのがとても難しいのです。
今回の記事では、恋愛時に「重さ」として表れがちなHSPの特徴を書いていきます。
まずは自分自身で理解し、それを自分の大事な人に説明できるようになり、理解してもらえるようになりましょう。
HSPの恋愛が重い理由①繊細、敏感、感受性

まず、大前提としてHSPは常に刺激に敏感で、感受性が強いです。
感受性が強いということは、物事に対して生まれる自分の気持ちや、生まれるエネルギーがいちいち大きいということです。
もちろんそれは恋愛時も同じです。
恋愛時の「好き」という気持ちも、非HSPの人に比べて、非常に大きなエネルギーとなります。
たとえ好きな者同士、両想いの恋愛だったとしても、その「好き」のエネルギーには差があります。
多くの場合、HSPの方が恋愛の時に生まれる「好き」エネルギーは大きいです。
そして、相手との「好き」エネルギーの差が重さとなって伝わってしまうのです。
HSPの好きエネルギー-非HSPの好きエネルギー=恋愛の重さ
「好き」という気持ちが大きいのは、とても素敵なことですが、大きなエネルギーは小回りが利かず、抱えながら生活していくには、とても不安が大きいというのも厄介ですね。
HSPの恋愛が重い理由②HSPは些細な刺激を拾うのが得意すぎる

HSPは恋愛によるエネルギーの動きが大きいので、恋愛に強く惹かれる反面、繰り返すのが、精神的にも体力的にも結構きついのではないでしょうか。
だから、恋愛の相手選びは慎重になる。
何度も恋愛して、何度も自分の大きなエネルギーを動かさなくてすむように。
しかし、HSPは些細な刺激を拾うのが得意であるという特徴があります。
当然、恋愛時もその特徴は、はたらきます。
つまり、恋愛時、相手が自分にとって理想の相手なのかを細かく精査できてしまう。
大雑把に恋愛の相手を選ぶのが得意じゃないということですね。
ただでさえ、慎重に恋愛相手を選ぶ必要があるのに、相手が自分に合うかどうかを細かく細かく判断できてしまう。
その結果、恋愛にとても奥手になってしまうということがありますね。
HSPは、恋愛への取り組み自体が重くなりがちなんです。
周りで見ている人は、ため息をつきながら「もっと気軽にやればいいのに・・・」と思っているかもしれませんね。
HSPの恋愛が重い理由③HSPは内的世界が深すぎる

恋愛時、HSPは相手との親密な関係を望み、自分の内的世界をさらけ出し、相手の内的世界をさらけ出してもらいたいと願います。
しかし、二人の内的世界には大きな差があります。
HSPが見せようとする内的世界の深さが100だとすると、お相手の内的世界の深さは20ぐらいかもしれない。
シェアしようとしている内的世界の差もまた、重さとして相手に伝わってしまいます。
「いや、あの私、そこまで考えてません・・・。うーんと、あなた、もっと、気軽に生きたら・・・?」
最愛の人に内的世界を思い切って見せたら、そんなリアクションが返ってきた・・・。
もはやトラウマものですよね。
HSPは恋愛相手が自分と同じ深さの内面世界をもっていることを前提にしないこと、重要です。
HSPの恋愛が重い理由④共感力が高すぎる

共感力の高いHSPは、相手がそのときそのとき何を望んでいるかを、相手以上に理解できてしまうようなところがあります。
あれも、これもと、相手の望みを満たしてあげようと、頑張っているうちに疲れてしまって、「なんで、こんなに私は頑張っているのに…」と、相手に対して恨みがましい気持ちが湧いてしまうこともあるでしょう。
相手の心の動きがわかるから、相手の心の動きのすべてに責任を感じて、それに応えようと動いてしまう。
特に恋愛時のように密着しているときは、顕著にそんな心の動きが生まれてしまいます。
「いや、普通にしていてくれればいいのに。」
相手は、気軽にそんな言葉をかけてくるかもしれません。
「私は・・・あなたのために・・・。」
恋愛中に、そんな悲しみに包まれてしまうHSPは多いのではないでしょうか。
HSPの恋愛が重い理由⑤察する力がありすぎる

HSPは相手の無意識の動きを敏感にキャッチしてしまいます。
相手が無意識の内に出しているサインに気づき、いずれ興味をもってくれるだろうと期待してしまうことがあるようなのです。
それは、現在相手がフリーであるとか、相手が実際に「興味がある」という言葉を発しているかどうかに関係ありません。
そんな特徴もあって、HSPは、いわゆる収拾不能な重い恋愛にはまってしまいがちなようです。
世の中には、真実よりも大事な現実があることもあります。
自分の感覚にだけ従っていると、無難な恋愛にたどり着くことが難しくなることも知っておいたほうが良いかもしれません。
HSPの恋愛が重い5つの理由 おわりに

HSPの基本的な特徴は、親密な人間交流である恋愛時には、重くなってしまいがちです。
しかし、それは体質の問題なので、どうしようもないのです。
だから、自分のその特徴を理解し、自分の恋愛相手にも、それを理解してもらえるように説明できるようになりましょう。
もしくは、自分と似たタイプの人、HSPと恋愛をするっていうのも手ですね。
個人的にはHSPの恋愛相手には、エネルギーの小さな、優しい人がおすすめです。
あなたがどんなに重いエネルギーで恋愛していても、あなたがどんなにやらかしても、スッと軽く笑い飛ばしてくれるような人。
それでいて、楽にあなたの傍にいてくれる人。
そんな人の傍に居れば、あなたも安心できることでしょう。
ステキな恋愛、できるといいですね。
冥王、黒田明彦でした。
私のエネルギー、もらってね。