今回は、「嘘をつかなくてよい共感の仕方!共感ができないことに悩んでいる感受性が強く優しい人へ」と言うことで書いていきます。
感受性が強い人のなかには、相手の感情や気持ちは推し量ることができるのに、共感するのが苦手という人が一定数います。
そんな人は、他人から同意を求められても、それに対して嘘をつきたくない人ではないでしょうか?
この世の中には、嘘をつかなくても、どんな人にも共感できる方法があります。
これから、それを簡単に紹介いたします。
是非読んでみてください。
共感できない?そもそも共感とは何か

他人の考え・主張に、全くそうだと感ずること。その気持。同感。
共感とは、大体このような意味の言葉ですが、少し、深めた表現をすると、相手の発する言葉や、態度、動きから、相手の感情、心の動きを感じ取ること、と言えそうです。
そして、共感する、共感できないという言葉で言い表されるような、共感的行為とは、その共感をベースに、相手に対して、共感的同意と、共感的理解という2つの行動をしていくことだと思います。
共感的同意とは?
共感的同意とは、相手の感情、心の動きを感じ取った上で、「私も同じ!」と同意を示す動きです。
世間一般で言う、共感とは、基本的にこの共感的同意を指していることが多いでしょう。
共感的理解とは?
共感的理解とは、相手の感情、心の動きを感じ取った上で、「あなたは今、そう感じているのね」と理解を示す動きです。
これは単純に、相手の感情や心の動きに理解を示す行為ですから、それに対して自分がどう思うかは関係ありませんので、同意の必要もありません。
共感的理解は、相手の感情、心の動きを感じ取ることさえできれば、自分という枠に縛られることなく、どんな感情、心の動きにもすることができるというところがポイントです。
人は共感してもらいたがっているもの

自覚しているかどうかは別として、人は皆、共感して欲しがっているものです。
よく、男女で分けて、女性は共感してもらいたがっている、男性はそうでもない、みたいなことを聞きますが、基本的には男女ともに共感されると嬉しいものです。
共感とはつまり、自分の感覚を他人に理解してもらえたと感じることです。
誰にも共感されないことを喜びとしている人も、世界のどこかにはいるのかもしれませんが、それは、逆に偏った感覚だと私は思います。
でも、共感を押し付けられるのは嫌
共感について、嬉しくないなど、あまり良い印象を持っていない人は、共感的同意を強引に求められる場面を想像しているのではないでしょうか。
A「私こうなんだ。あなたもそうだよね?」
B「いえ、別に・・・。」
A「なんで共感してくれないの!?」
たとえば、こんなやりとり。
知らないよ!って言いたくなりますよね。
こんな共感の求められ方をしてしまえば、共感なんて意味がない、共感なんて嫌い、なんてい人がいてもおかしくありません。
共感的同意と共感的理解を分けて考えてみよう

共感が苦手な人の中には、相手の感情、心の動きを感じ取るのが苦手なタイプの人と、そうではないが、相手に同意するのが苦手な人がいると思います。
感受性が強いにも関わらず、共感が苦手な人は、おそらく後者ですね。
相手の感情や心の動きは、まぁわかるのだが、別に私はそう思っていないから、共感できない。
こんな感覚、思いあたる節があるでしょうか?
- 相手は共感して欲しがっている。
- でも、私は、嘘をつきたくない。
- 私が、相手の期待に添わないから、相手が嫌な気持ちになる。
- 私も嫌な気持ちにある。
- 私は共感ができない・・・と悩む。
相手の感情、心の動きが大体わかるという時点で共感はできている
実は共感は、相手の感情や心の動きは何となく分かるんだけど…の時点で、できています。
相手の気持ちを察することができている時点で、それはもう十分に共感的だと言って良いです。
問題は、それに対してどうリアクションをするかということです。
「同意を欲しがっている相手の動きが気に入らないし、嘘をつきたくないから、同意は決してしない。だから否定する。」
これでは、お互い嫌な気持ちになりそうですし、喧嘩になってしまいそうです。
まぁ、相手との関係にこだわらないのであれば、それでも良いのかもしれませんが。
嘘の同意をせずに、相手の気持ちをただ理解する

共感には必ずしも同意の必要はありません。
共感には、共感的同意と、共感的理解という行為があります。
もし同意が出来そうもない内容であっても、
「あなたの言っていることはわかるよ。」
ということをただ伝えてあげればいいのです。
こちらが相手の言っている内容をどう理解したかを伝えてあげる。
これは同意ではなく、理解の伝達です。
不思議なことに、この共感的理解は、ときに共感的同意よりも相手を嬉しくさせます。
人は、他人に自分の心を正しく理解してもらいたがるものだからです。
自分は嘘の同意をする必要もなく、相手も嬉しくなるのなら、良いことばかりですよね。
相手の心の動きは大体わかるが、それに同意したくないという場合は、共感的理解を意識して、相手にリアクションしてみましょう。
ガラッと、相手の態度が変わり、あなたと相手との関係までも変わるかもしれませんよ。
それでも、相手が同意を求めてくる場合は?
ときどき、ただ相手を自分の思い通りにしたくて、一心不乱に同意を求めてくるタイプの人もいます。
いわゆる承認欲求の非常に強いタイプの人ですね。
そういう人は、あなたのように、人の心を察することができる上で、自分を大事にしたい人にとっては、天敵みたいなものです。
もし、あなたの精一杯の共感的理解に対して、クレームをつけてくるような相手ならば、喜んで離れましょう。
そういう人とは、あなたの努力だけでその人と心地よい関係を結ぼうとすることは諦めたほうが建設的なのです。
きっとその人は、あなたじゃなくても承認してくれる人なら誰でも良いのでしょうから。
共感ができないことに悩んでいる、感受性が強い優しい人へ、おわりに

「嘘をつかなくてよい共感の仕方!共感ができないことに悩んでいる感受性が強く優しい人へ」ということで書いてきました。
共感とは、言い換えれば相手の気持ちを察することができるということ。
その上で嘘の同意をしたくないというのが、感受性が強いにもかかわらず、共感ができない人の心の動きではないかと考えてきました。
これは、共感には、共感的同意と、共感的理解があり、共感的理解のほうを実践すれば、解決するということがわかりましたね。
人間関係は、相手だけではなく、自分も大事にできなければ長続きしません。
嘘をつきたくないのであれば、つかなくてもよいのです。
自分を偽らず、相手の気持ちをそのまま理解してあげられる方法。
それが共感的理解。
是非試してみてください。
ちょっと、世界が変わるかもしれませんよ。
冥王、黒田明彦でした。
私のエネルギー、もらってね。